2021年4月8日に支所カフェを開催したので、レポートします。
聞き手は浄謙寺の浄謙恵照さん。
北広島町各地から9名のみなさんが集まってくださいました。
三次からもおひとり。全部で13名での支所カフェとなりました。
今回は、高原の自然館の学芸員 白川 勝信さんによる、青森県を訪れたお話です。
参加者に振る舞われたのは「なかよし」というお菓子。チーズ×いかのやみつきになるうまい味でした。
スライドでは青森を代表する「ねぶた」と「奥入瀬渓谷」の紹介も。
黒々とした玄武岩、所々の氷瀑(ひょうばく)の様子もダイナミック!
そして「天は我々を見放した」という悲劇の言葉も残されている八甲田山のお話。
お天気に恵まれた雪山登山。とても青空が美しく、なかなか見ることのできないエビフライやモンスターと名付けられた樹氷の写真や急斜面をそりですべる動画があり、リアルな現地の様子が伝わってきました。
また、同行したご友人山本さんの、ユニークなガイドの様子も興味深く、グッズや食べ物など、わくわくするような紹介が続きました。
ここで休憩に入り、
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を実際に手にはめてみました。
「役場の公用車などに備えるのもいいかもー」という声もありました。実現してほしいです。
そして、六ヶ所村のお話。
「水と緑と、風と科学と」という観光向けキャッチフレーズからもわかるように、原子力風力発電、太陽光発電、天然ガスのコジェネなどあらゆる発電施設があるようです。
芸北とほぼ同じ面積の村ですが、人口は1万人とケタが違います。
前情報なしに訪れたという六ケ所原燃PRセンター。
ここは原子燃料サイクル施設を紹介する施設。
白川さんからは、見学の様子とともに、「原発の是非ではなく、見方を変えて話したい」という前提で「ごみ」の話題となりました。
ごみは自分たちがいらないもの、ですが、施設見学を通じて「いらないものはどこに行っているのか?」ということを考えさせられたそうです。
看板が写った一枚の写真からは、村内には一般の人が入れない場所、使えない場所があり、ここからうかがえることは、スタンダードな暮らしってなんだろう?という正解がないであろう問いかけもありました。
「引き受けること」というキーワードから、国内唯一の射爆場の飛行機の爆音映像もありました。
「私たちの安全な暮らしには、誰かが何かを引き受けている」ということがわかる旅で、「僕たちの暮らしはだれかのくらしにつながっている」と話題が締められました。
聞き手からは、「六ヶ所村はけったいな村だという印象だったが、自己責任という言葉が思い浮かんだ」「自分たちの地域が引き受けていたらこういう暮らし、ということがイメージできた。他人事ではない」という感想もありました。
参加したみなさんも、青森県の魅力、そして違った一面を感じ、少しモヤモヤも残ったカフェになったかもしれません。