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【イベント報告】千町原 秋の草刈り2015(2015.11.23)

2015年11月23日.
今年で11回目の千町原の草刈りがやってきました.春の火入れがなくなり,防火帯づくりではなく低木を切ることが今回の目的となります.
いつもより少ない38名の参加となりましたが,行動力があるメンバーで,とても頼もしくあります.
高原の自然館のしらかわハカセから、目的や気をつける事項の確認があり,班に分かれ現地へ移動します.
機械班が草刈り・伐採を進める傍ら,作業班が切られた低木を集めます.
予想以上に天気がよくなり,晴天のもと気持ちよく作業が進みました.
機械を使う時,ひやっとした場面もあったので,気を引きしめ,対策の必要性も感じました.

昼までに低木の整理を終え,お楽しみの昼食です.
かりお茶屋のお母さんたちが作ってくれたはらっぱー米のおむずび,はらっぱー大根の煮物・豚汁と盛りだくさんです.このメニューには,千町原で刈り取られた草の堆肥を使って栽培された,はらっぱー米とはらっぱー大根も使われています.

力をつけた後は,千町原の草刈りでは初の試み,「茅かり」に挑戦です.
芸北中学校1年生の挑戦科の授業で,茅を集め,茅を販売する「茅金市場」の取り組みがはじまり,茅の活路が開けたのです.
※詳しくはこちら→芸北「茅金市場」2015
機械や鎌を使い,規格である180センチ以上のススキを刈ります.束にし,茅ぼうとうにしました.
わずか1時間の作業で,たくさんの茅を作ることができました.
これらが町内で茅葺されることを考えると,この11年間の歩みの最大の成果のように思います.

たくさんのボランティアさんと積み上げてきた時間を思うと,心から嬉しくてたまりません.
2015年の秋も,草刈りを無事終えることができました.当日参加した下さった方,また普段からこの活動を支えて下さっている方みなさんに感謝します.

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【活動報告】広島大学「たおやかプログラム」オンサイト研修についての報告発表会2015

11月6日に行なわれた“広島大学「たおやかプログラム」オンサイト研修についての報告発表会”についてレポートします。
10月16日に、広島大学「たおやかプログラム」オンサイト研修の受け入れを行ないました。
昨年に続き、学生さん達が感じた事や、事業に関する提案などをまとめた発表会を行なうということで、上田(芸北せどやま再生会議代表)・白川(高原の自然館主任学芸員)・河野(NPO法人西中国山地自然史研究会事務局)の3名で、出席しました。
プログラム担当の先生から「地域の事業を見学した学生が、現状把握・問題点の抽出・改善点の提案を発表するので、それについて助言をしてほしい。」との依頼でしたので、自分たちの事業がどのように映ったのか、どのような提案が飛び出してくるのか、楽しみにして広島大学に向かいました。
最初の発表者は「社会実装コース」から。
「社会実装」とは、「複合的な地域社会の課題を発掘、分析し、実装まで導く事」だそうです。
せどやま事業が地域で受け入れられている理由を、仕組みや恩恵などから分析し、メカニズムの解説も興味深く聞かせてもらいました。
薪ではなく、ペレットを使った場合の比較や、家具作り、木工ワークショップを取り入れたツアーの具体的な提案もありました。
次は、「文化創生」コースから。
せどやま事業を通して、新たに生まれた文化や価値観を見いだす視点から、発表がありました。
せどやま事業の強みとして、「省エネ・エコツアー・環境教育・文化的な生産品」などが挙げられ、改善点として「広島市内とのつながり・観光施設の少なさ・
事業と自治体との関係が弱いこと」などが挙げられました。
このグループからは、せどやま事業から新たに見いだす価値観をわかりやすく表現した「木を感じて、自然を感じる」言葉も提示されました。
課題については、私たちも考えさせられる内容でした。
最後に「技術創生」コースから。
せどやま事業をアシストする技術の提案があるとのことで、楽しみに聞きました。
最適な森づくりのために必要な森林データの「調査→情報→収集→シェア」の具体的な方法の提示がありました。
すでに実際に使われてる手法と重なりますが、この提案での評価は「個人が森林データ(知識)を使うことで、森林への意識が高まる」という点です。
技術そのものも大切ですが、技術が幅広く使われることで森林への価値観が高まるとしたら、大変素晴らしいことだと感じました。
3つのコースからのプレゼンテーションは、新鮮かつ大胆なものもあり、私たちの熱意や向上心も刺激されました。
可能であれば、実際にせどやま事業の中に入ってもらい、作業や対応なども共有できるともっと細かで現実的な提案や改善策が出てくるのではないかと思います。
発表くださった学生のみなさん、お招きいただいた大学の先生方、ありがとうございました。

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【八幡の秋色3】苅尾山周辺(2015.11.3)

昨日の雨から一転、快晴の八幡高原です。
「紅葉はどうですか?」のお問い合わせ、高原の自然館への来館者も多い本日です。
苅尾山(臥竜山)の山頂付近のブナはほとんど葉を落としていますが、8合目付近でも若干黄葉したブナが残っています。
ホオノキやトチノキも葉を落としていますが、中腹付近のカエデ類(ハウチワカエデ・コハウチワカエデ・ウリハダカエデなど)の紅い葉のグラデーションがとてもきれいです。

高原の自然館周辺のコナラも黄葉のピークを迎えています。

足早に過ぎていく八幡高原の短い秋を、お楽しみください。

※明日(11/4)は高原の自然館は休館日となります。おとなりの食堂「かりお茶屋」もお休みです。

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8合目のブナ。

 

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ブナの葉に混じって、ホオノキの実も。

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車道にブナの実たくさん。

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日差しが気持ちいい。

 

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千町原から見る掛頭山。

【活動報告】刈払い機安全講習会2015

10月31日(土)に行なわれた“刈払い機安全講習会”についてレポートします。
千町原の草原保全活動を継続する上で、「安全管理」は最大優先事項です。
昨年に続き、ボランティアさんからの要望が強い「刈払い機の安全講習会」を実施しました。
講師として栃谷山の会の養父紘先生を迎え、基礎的な知識や災害例などをわかりやすく解説していただく座学と、実際に刈払い機を使って草を刈る実習を行ないました。

参加者は、保全活動には刈払い機を持って毎回参加してくださるベテラン勢4名と、サポートスタッフ2名の6名です。
受講生からは自己紹介とともに「基本的な学びたい」「目立てや整備について詳しく知りたい」といった要望がありました。
スライドや動画を見ながら、「安全な服装」「安全な作業」のために必要なことを学びました。
ベテラン勢のため、実際に困ったことや悩んでいることが具体的に質問としてあがりました。
自分の刈り払い機を使って、整備もしました。ここでは、今まで気に留めていなかった場所をしっかりと整備する必要性を実感しました。
最後にフィールドに出て、草を刈ってみました。
刈り払い機の刃の角度や足運びなど、先生にアドバイスをいただき、練習しました。

最後の振り返りでは、「基本に忠実であることが大切」「我流でやっていたが、悪かったところが見直せた」「足運びが安全な作業につながることがわかった」「往復刈りを改めたい」「整備の仕方を見直す」などの声があがりました。
これらを踏まえて、次回11月23日の千町原での草原保全活動では、「合図を決める」「安全な刈り方を説明する」「あせらないことが安全につながる」といった内容を工夫 しよう、という具体的な目標もできました。

講師の養父先生からは、「身を守り、人にけがをさせないようにできるのは自分だけです。服装や整備の場面から意識を高めて、楽しく安全に活動しましょう」というまとめの言葉をいただきました。

来年度もこの安全講習会を開催する予定です。

 

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