投稿者「スタッフ」のアーカイブ

【参加報告】ひろしま地球環境フォーラム「里山の恵みを活用した持続可能な地域づくり」(2017.1.31)

2017年1月31日(火)に、メルパルク広島にて、 白川 勝信​ハカセによる講演会が開催されました。スタッフが参加したので、報告します。
ひろしま地球環境フォーラムの環境講演会で、演題は「里山の恵みを活用した持続可能な地域づくり」です。
一般の方、学生、企業の方と幅広い業種、年代の125名の参加で、主催の方々も「いつもより多い申し込みがあり驚いた」とお話しされていました。

「環境」について私たちが考える必要性を「時間」「変化」の切り口で示すことから、講演は始まりました。
また自己紹介タイムでは、席の近くの方とお話しできる貴重な時間を設けることで、リラックスして講演を聞く姿勢が生まれました。
芸北の自然、博物館の役割や、地域の深みのお話、そして芸北せどやま再生事業やカヤプロの話題へ移ります。
「なんとなくの指針」や、「関連するメンバーとのゴールの共有」など、実践する中で大切にしていることを言語化して話が進むので、参加者が大きく頷く場面も多く見られました。
芸北小学校での授業では、地球環境問題として捉えがちだった森林の課題も、地域環境問題として考え、作業し、成果を出してまた考えるというサイクルで学習している様子も紹介され、児童のほほえましい様子に時折笑い声も聞こえてきました!

また「保全のための保全から、活用の保全へ」という「持続可能であるために大切なこと」が示されました。
最後にドイツでの例が紹介され、広島県での環境活動を促進する提案もありました。
「二次林の伐採方法について」「材木の価値やエネルギー利用について」といった会場からの質問もあり、関心の高さをうかがうことができました。

まとめにあったように、「対等に話せる場づくり」などすぐにできることもあります。この講演会をきっかけに、持続的な環境保全の視点を持つ仲間が増えていくように感じ、これからが非常に楽しみです。

 

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【ご報告】「ふるさとづくり大賞」動画完成について(2017.1.12)

西中国山地自然史研究会は、平成27年度「ふるさとづくり大賞」を受賞致しました。
表彰式の様子や、団体の活動を紹介する動画を制作していただき、この度完成いたしましたので、お知らせします。
15分でしっかりと団体設立の経緯や、せどやま事業の活動・思いを撮っていただきました。
スタッフや住民のみなさまが出演しております。
どうぞごらんください。

以下のURLよりご覧いただけます。

(※リンク・シェアフリーです。)スクリーンショット 2017-01-12 10.19.17

エコカフェ@千代田のご案内

町内ではじまっている「楽しくて豊かな活動」について、和やかな雰囲気で聞くことができるエコカフェも、残すところあと一回となりました。

今年度最後のエコカフェは、茅葺工匠の井野修さん木版アートユニットポロンパに「多様性が支える文化」というテーマでお話、パフォーマンスいただきます。
大朝の古民家カフェオトナイによる出張カフェもお楽しみに。
多くの方のご来場お待ちしています。

日時:2017年1月14日(土)14時〜16時
場所:千代田中央公民館
参加費:500円
※予約が必要
問い合わせ・申し込み:
電話:080-6334-8601(高原の自然館)
メール:staff@shizenkan.info

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【視察報告】岡山県真庭市(2016.12.6•7)

「木質バイオマス」の利用推進計画策定に係る先進地調査のひとつとして、スタッフが岡山県真庭市に視察にいきましたので、報告します。
間伐材や建築廃材などの木材資源を、石油などの燃料の代わりとして、家庭や会社の暖房などに使う取組みが全国的に進められていますが、国内でも最も活用が進んでいるのが真庭市だそうです。
また、それに関わるエコツアーの取り組みも活発です。

私たちは、エコロジー・エコノミー・エネルギーの観点から芸北せどやま事業を進めています。
北広島町でも取り組みが進むよう活動のヒントを得るために、視察に参加しました。

行き先や目的は次の通りです。
①津黒高原:
・薪ボイラーを運用している宿泊施設
・薪を供給する組織
・生物多様性に取り組んでいる津黒いきものふれあいの里の見学
②真庭市内勝山、久世地区
・約30の製材所が地区の10km圏内にあり、木質バイオマスボイラが多く導入され、国内で最も木質バイオマスの活用が進んでいる地区である
・多くの視察者を呼んでいるバイオマス施設の技術面の視察
・真庭市勝山の古い町並や、北部の湯原温泉の観光地を一体とした、バイオマスツアー真庭への参加

特に印象に残ったのは、中和地区で取り組みをされている企業、アシタカの赤木直人さんです。
薪ボイラーの導入をきっかに始まった地域での薪供給のしくみづくりや、住民との連携、教育との関わり、ナリワイ作り、地域の自然との共生をめざす姿など、私たちに重なるところもあり、とても嬉しくなりました。
計量の仕方や、ナリワイ作りは具体的に参考にしたいなぁと思いました。
視察の案内を「自分の楽しみ」と語り、幸せに暮らす地域づくりに真剣に取り組む姿を見て、これからもつながっていきたいなぁという人、そして場所でした。

一方で、地域の電力を賄っている大きな発電所のシステムを見学することで、日頃気軽に使っている電気をつくるためには、大掛かりなしくみと材料が必要であると体感しました。木を集積するところでは、これからの課題も聞くことができ、せどやま事業に重なる部分もありました。

森に恵まれ暮らしてきた真庭は、林業の町として栄えてきた土台があります。
古くからの木材業と、新しい技術であるバイオマス産業の現在の取り組みの両方を、2日間にわたり見学させていただきました。

見学したり、教えていただいたことをどう各自の取り組みに反映させるか、帰りのバスの中で参加者は発言しました。
どのような規模で、何を大切にして、どうやって継続させていくか、ということを考えながら帰路につきました。
来年度は、エコツアーを北広島町内で私たちらしく、展開させたいと思います。_c085097 _c085099 _c085104 _c085110 _c085112 _c085114 _c085117 _c085120 _c085122 _c085132 _c085135 _c095148 _c095163 _c095201 _c095222 _c095230 _mg_2395 _mg_2432 _mg_2478 _mg_2507 thumb__mg_2444_1024 thumb__mg_2453_1024 thumb__mg_2462_1024 thumb__mg_2501_1024

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【イベント報告】エコカフェ2016@大朝(2016.12.17)

12月17日(土)のエコ・カフェ大朝、開店の様子をレポートします。

今回の話し手は千代田在住の山場淳史さん、豊平在住の入澤良枝さんです。
聞き手は、広島大学の近藤ハカセです。
そして、本日のカフェは大朝のオトナイによる出張カフェです。カフェを始められたきっかけや「オトナイ」という名前の由来などもお聞きすることができました。
お菓子はスコーンやマフィンなど5種類を用意していただき、参加の皆さんも選ぶのがとても楽しそうでした。
飲み物は 北広町地域おこし協力隊(大朝地域担当)の鳥谷さんがつくった「野草茶」が好評でした。 さて、話し手の方たちのお話に入っていきます。

山場さんは「我が家の里山ライフスタイル」と題して、里山ならではの風景やおうちの写真とともに詩風の語り口で「暮らし」について話されました。
自然・生き物・体を動かすことが好きなご家族だそうです。林業・自然保護関連のお仕事をご夫婦ともにされています。
家の木材にこだわりを持っていて、見えるところの材はアカマツの材使っているそうです。地場材をでおうちを建てるなんて、憧れますね。
山場家流の薪ストーブの使い方も魅力的で、「燃え尽きる焚き方をしてすすが少し残る感じ」なのだそうです。
近くの山に入って作業をするときは子どもさんにも実際にやってもらうようにしているそうで、何でも経験できるフィールドが里山にはあるのだなぁと感じました。
地域の「ネガティブ」を「ポジティブ」に!という実例を交えたお話でしめてくださいました。
移住してきたからこその視点だなと思います。

次は北広島町の生物多様性審議会の委員をされている入澤さんのお話に入ります。
豊平在住で、「絵手紙教室」や「きたひろしまミュージカル」を中心に地域で活動されている方です。
入澤さんが実際に作られてきた絵手紙や絵、毎月書かれている集落の広報などの展示もあり、どれも「里山のあたたかさ」が伝わってくるものばかりでした。
身近な野菜に絵の具を付けてスタンプのように押して絵にしていくというのは、里山にいるから思いつく絵の描き方なのかなぁと思いました。絵手紙教室では「絵がうまくなくても書けるのが絵手紙!」と教えているそうです。
入澤さんのお話を聞いているだけでも本当に書けそうな気持ちになってきます。
ところどころで参加者の方とのやり取りもあり、和やかな雰囲気で会場が包まれました。
「鍋パン」のお話も興味深いです。昔使われていたよしおか鍋?とよばれる鍋でパンをつくる講座を公民館で実施されたことがあるそうです。
今では見つけるのが難しい鍋のようですが、「あるもの」でなにかをつくる、それは丁寧で豊かな暮らしにつながっていくのだろうなと感じました。

お二方のお話には「里山の楽しみ方」が溢れていて、こころが豊かになる時間となりました。 最後に、会場からは「生物多様性ってなに?」という質問も出てきました。 入澤さんや高原の自然館の白川学芸員から解説がありましたが、「北広島町には貴重な植物がたくさんあり、それをみんなで守ろうという条例をつくっている」「自分たちと生物たちが繋がって生きていることを意識すると我々の生活も豊かにしていける」ということがわかる良い機会となりました。

参加者で記念撮影。

参加者で記念撮影

オトナイの意味を説明される店主の白砂さん。

オトナイの意味を説明される店主の白砂さん

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5種類から選べた。

5種類から選べるお菓子

世話人の宮本さんからのあいさつ

世話人の宮本さんからのあいさつ

お菓子の説明

お菓子の説明

おいしいおやつ。

おいしいおやつ

会場への問いかけも。

会場への問いかけも

にこやかにお話しされる入澤さん。こちらも楽しくなってきました。

にこやかにお話しされる入澤さんに、こちらも楽しくなってきました