- 開催日時:2014年7月6日(日) 9:30
- 集合場所:高原の自然館
- 講師:岩見潤治・大竹邦暁・松田賢・和田秀次
- 準備:基本セット・虫かご
- 定員数:30名
- 参加費:
- 一般=300円
- 賛助会員=100円
- 正会員・中学生以下=無料
夏の霧ヶ谷湿原を歩きながら,いきもの達を観察しましょう.ハンカイソウやオカトラノオ,ヒメシジミやヒロシマサナエなど,花の名前の由来や,昆虫と植物の関わりなどについて,専門の先生から解説いただきます.昆虫を観察するためのかごをご用意ください.
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夏の霧ヶ谷湿原を歩きながら,いきもの達を観察しましょう.ハンカイソウやオカトラノオ,ヒメシジミやヒロシマサナエなど,花の名前の由来や,昆虫と植物の関わりなどについて,専門の先生から解説いただきます.昆虫を観察するためのかごをご用意ください.
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空は晴れ渡り,暖かい午後となっています.
役場内にある除雪車も,今日はおやすみの様子です.
日差しが柔らいた霧ヶ谷湿原で,今年最初の秋の訪れを体感してみませんか.夏の白や黄色の花に代わって,風邪にたなびくススキの穂を背景に,赤や紫に湿原を彩るマアザミやツリフネソウなどの秋の花が,アカトンボの仲間と共に迎えてくれるはずです.再生後間もない湿原は毎年変化を続けています.また,新しい生き物に出会えるかも知れません.
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心配されていた雨も上がり,昆虫達も喜ぶ天候の中,湿原の昆虫観察会がおこなわれました.今回の講師は,昆虫の専門家である岩見先生と,松田先生です.
高原の自然館に15名が集合し,歩いて湿原へ向かいます.初めに,自然館の周辺を飛んでいたチョウを採集して観察しました.翅の裏の模様からウラギンヒョウモンだと分かりました.また,黒い体と胸部の横の白い線が特徴的なキリギリスの仲間、ヒメギスの幼虫や,ウツギとその仲間の花粉や蜜だけを幼虫のエサとするウツギヒメハナバチ,里山の妖精とも言われるチョウであるアカシジミなど,湿原までの道でも,たくさんの昆虫が見られました.「雨が続いたので昆虫達が中々活動できなかった.今日は久しぶりに晴れたので,一斉に活動を始めている様子を観察できますよ.」と先生達も嬉しそうに話されました.松田先生が車道沿いでトンボを発見しました.ヒロシマサナエです.「数年前までは湿原の中でしか見られなかったヒロシマサナエが車道でも確認されたということは,個体数が増えているのでは.」と,実物と図鑑を見比べながら話されました.
水口谷湿原では,多くのトンボが見られました.ニホンカワトンボと,ニホンカワトンボより体が小さく,生息地もより小さな川を好むアサヒナカワトンボや,三角形の黄緑や黄色の模様が美しいサラサヤンマなどを観察できました.ヤンマ科は複眼が大きく,左右の複眼が広く接していることが特徴ということを教わりました.水口谷湿原から霧ヶ谷湿原へと向かう道は,樹林との距離が近いためか,セミの鳴き声がとても大きく聞こえました.この時期に鳴いているのはハルゼミとエゾハルゼミの2種だそうで,両方とも確認できました.植物の影で休んでいる個体も見つかり,ゆっくりと観察することができました.
霧ヶ谷湿原では,ヒメシジミやヒオドシチョウ,モンキチョウにトラマルハナバチなどが,吸蜜や花粉集めなどに夢中な様子で飛び回っていました.急ぎ足の帰り道でも,観察は続きます.アスファルトの上にハバチを捕らえたムカシヤンマを見つけました,触れられる距離まで近づいても逃げる素振りを見せず,がっしりとした印象を受ける太い腹部や,捕食の様子をじっくりと観察できました.
2つの湿原を歩き,同定できたものだけで,38種類のいきものと出会え,どこに注目すれば見分けることができるかを教えていただき,湿原を歩く時の楽しみが増えた観察会となりました.[ありみつまさかず]
※観察会での採集は,広島県の許可を得ておこなっています.
「アカシジミを見つけたこと」「ヒロシマサナエ,ムカシヤンマ,サラサヤンマ等多くの昆虫の仲間に出会えた事」「ヒメシジミの色と形」「色々貴重な虫が見れたこと,それも簡単に」「先生にいろいろと説明していただけたのでとても勉強になりました」「カメムシ」「セミに似た小さな虫(ツノゼミ)」「講師の先生が図鑑を調べて,「これがヒロシマサナエです」ってなったこと」「うつぎの花粉に卵を産むウツギヒメハナバチ」
「羽化したてのチョウがいろいろいておもしろかったです」「梅雨の一休みに楽しく湿原が歩けて楽しかったです」「多くの昆虫を見れて,名前がわかり楽しかった」「たのしかったです」「自然にふれられて,子どもたちもうれしかったみたいです」「目線を変えてみれば色々な物が発見出来た」「すごく楽しかった,また参加したいです」「虫はまったくくわしくないのに,先生たちのお話がわかりやすくておもしろかった.興味が湧きました」「雨上がりと虫が多かった」
「やさしく親切で状況にあわせて説明して下さった」
「また行きたいです」
湿原の昆虫観察会
実物と図鑑の写真を見比べる.胸部の模様からヒロシマサナエだと分かった.
水口谷湿原で昆虫を観察中.木道に出ていたカナヘビも発見できた.
草影で休んでいたハルゼミ.普段は見上げるセミを身を屈めて観察する.
間近で見るトンボに視線が釘付け.
橙,黒,白の翅模様が美しいアカシジミ.
自然館前に集合してまとめをする.子ども達はまだまだ元気!
湿原再生事業が行われた霧ヶ谷湿原の中央を流れる川で水生昆虫を観察します.実際に川に入り,自分たちで採集し,同じ形をした仲間ごとに分類します.川の中には普段目に付かないような小さな生き物がたくさん!夏休みの川遊びがより楽しくなるかもしれません.(親子20組)
※小学生のお子様を対象としています.お申し込みの際に,お子様の学年をご記入ください.
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