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【活動報告】「ひろしまの自然史博物館のこれから」レポート(2025.1.26)

2025年1月26日。
ひろしま環境ミーティング2024(似島歓迎交流センター)の分科会として、「ひろしまの自然史博物館のこれから」をテーマに集まりました。
企画者7名に加え、広島以外にも京都・滋賀・大阪からの参加があり、総勢24名で、考えを深める時間となりました。
最初は、各施設・団体を知ってもらうため、出張博物館の時間です。それぞれブースごとのテーマを持ち、学芸員やスタッフが解説します。
(1)芸北 高原の自然館(北広島町)「せどやまのいきもの」
(2)さとうみ科学館(江田島市)「里海の宝~カブトガニ~」
(3)三段峡ビジターセンターLoupe(安芸太田町)「三段峡の絶滅危惧種~ヤマセミとオオサンショウウオ~」
(4)広島大学総合博物館(東広島市)「自然史博物館ってどんなところ?
(5)オオサンショウウオと暮らすまちづくり会(東広島市)「保全を考えるボードゲーム」
解説に耳を傾けたり、活動を聞いたりといきもの好き、博物館好きの方は十分に楽しんでいただけたのではないでしょうか?
そして、みなさんに席についていただき、司会の黒島さん(広島大学総合博物館)より登壇者の紹介がありました。この分科会の発起人の河野(芸北 高原の自然館)からは、なぜこの分科会を持とうかとおもったこと、どんな会にしたいか、ということをお話しし、各施設からのリレートークに入ります。河野(芸北 高原の自然館)に続き、西原直久さん(さとうみ科学館)、井上 嵩裕さん (三段峡ビジターセンターLoupe)、山崎大海さん(オオサンショウウオと暮らすまちづくり会)、清水 則雄さん(広島大学総合博物館)の順番です。
それぞれの施設・団体から特色や強み、課題、これから実現していきたいことなどを5分という短い時間ですが、紹介しました。
この時点でキーワードがたくさん出てきました。
・学芸員不足(守り手の不足)
・地域まるごと博物館(エコミュージアム・キャンパスまるごと博物館・野外博物館)
・多世代(人材循環)
・フィールドワーカーの減少(育成と支援)
・企業連携
・資金不足(官民問わず)
・高齢化(活動の衰退,守り手の持続可能性)
・第三の学び場
・ネットワーク型
・地域資源の維持
・パートナーシップ,相互協力
・県標本(6万点の標本群)
・地域活性化に資する施設
その後、意見交換では、
・学芸員(人手)の不足について,クリアしていくには何が必要か?
・自治体が博物館の設置者の場合の話をいただいたが,そのほかではどうか?NPOの場合には?
・フィールドワーカーの減少について。自然史博物館はフィールドベースの博物館。その活動を支えるフィールドワーカーの減少にどう対応するか?
などがあがりました。
ここでは、長年野鳥の調査をしているフィールドワーカーの上野 吉雄さん(NPO法人西中国山地自然史研究会)からもコメントがありました。
最後に、「自分たちができるアクション」として参加者からの声をいただきました。時間不足で、2名にしか発言してもらう機会がなかったのが悔やまれますが、貴重なコメントがありました。
・県標本を活用したイベントを実施してはどうか。標本解説会を定期的に開くのが良い。自分の専門分野で実現可能。
・はく製師のような標本を作る人の仕事がないため,標本を守る前に作り上げることができない。海外同様に,そういう職種を認めてもらうことが重要。ワークショップは,機器や設備の関係からまずは大学での実施が現実的。ワークショップ等の活動を,専門家とコラボしながら,行政が認めるまでやり続けることが必要。
その後の立ち話では、キャラバンカーでの出前博物館のアイデアもありました。
みなさんの自然史博物館に対する熱い思いや、自然史に関する危機感、新しいことへの期待やわくわくを強く感じた分科会となったように思います。
昨年の夏にこの分科会を「やってみよう!」と思い立ち、幾度かの打ち合わせを経てこの機会を持てたことに感謝します。
(素敵な写真を撮ってくださった中井さんにも感謝!)
次の動きも予定しています。仲間も増えそうです!
以前河野が寄稿した中国新聞オピニオンの記事では、このように文章を締めています。
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「広島県内の自然史を後世に残すには?」。大きな問いに答えるためにも、牧野博士のように地をはう研究者たちの努力の成果に触れることができ、市民が自然への関心を高め、保全・活用に関わりを持てる場が急がれる。自治体間パートナーシップの広がりに期待したい。
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自治体間(行政)ではないものの、県内4ヶ所の施設や団体がつながったことは間違いなく、ここからのネットワークの広がりと、「広島県内の自然史を後世に残す」というおおきなうねりを作っていくんだ!という決意をもった「ひろしまの自然史博物館のこれから」となりました。
(スタッフ 河野弥生)

【イベント報告】ひろしま環境ミーティング2024 in 似島

1月25日・26日の二日間に渡り、ユーハイム似島歓迎交流センターにて、「ひろしま環境ミーティング2024 in 似島」が開催されました。2018年に広島県では江田島で行われた、NPO法人自然体験活動推進協議会(CONE)が主催する、「自然体験活動指導者集会2017 自然会見活動フォーラム in 江田島」を始まりとしたこのミーティングは、CONE、自然体験活動フォーラム実行委員会、NPO法人環境パートナーひろしまと主催者は変わりながらも、コロナ下でのオンライン開催を含めて今回で7回目の開催となりました。今回は京都からの参加者も含め、主に広島県をフィールドとして自然体験活動に関わりのある人、自然が好きな人、興味・関心がある人、大学で自然科学系を学んでいる学生、親子連れなど、老若男女、約60名の参加者が集まりました。
このミーティングは主に、初めに趣旨や概要を共有し、顔合わせをして交流を深める全体会①、それぞれ興味のある分野に集まり、活動を学んだり共有したりする分科会、最終日の最後に行われ、振り返りと分かち合いをする全体会②の、3つに大きく分かれます。今回の分科会は、1日目には分科会①(4つのテーマ)、分科会②(4つのテーマ)、2日目の分科会③(3つのテーマ)の、計11のテーマで行われました。2000年生まれの若手が主催し、参加者と共に未来を考える分科会、地域のトンボの保全活動を行っている団体の発表、広島県内の自然史関連施設による出張展示やこれからについての話し合いなど、多種多様なテーマで行われた分科会ですが、それぞれの会で新たな出会いや交流があり、盛り上がったようでした。
私が参加したものは、「分科会D:自然をより深く味わいおう(シェアリングネイチャー)」、「分科会G:江田島の利活用と、竹の恵みの未来」、「分科会I:風呂敷マスターになろう」の3つです。普段何気なく過ごしている中でも、見方を変えてみればより深く自然を感じられること、あまり身近ではないため、知る機会のほとんどなかったトピックについての新しい学び、誰にでも簡単にできそうな環境に優しい行動、それはもしかしたら世界平和と繋がっているかもしれない。という話など、たった2日間ですが、たくさんのことについて考える、学ぶ良い機会となりました。この学びはこのミーティングや分科会で、たくさんの人たちとの交流や会話がなければ知ることができなかったものだと思います。やはり、人との交流や、繋がっていくことはとても大切なものだと改めて気づくことができました。今回の「ひろしま環境ミーティング2024 in 似島」での様々な気づきや学びを、これからの活動に少しでも役に立てていければと思います。

【イベント案内】2024年度冬期はりはり団、開催します!!


芸北 高原の自然館所蔵の植物標本を台紙に貼る作業をする「はりはり団」を今年も開催します。
不定期に開催しているはりはり団ですが、2月、3月の日程が決まりましたので、お知らせします。
佐久間智子専門員がレクチャーします。
植物標本に関心がある方、植物好きな方、手仕事が好きな方、お待ちしています。

※当日は傷害保険非加入のイベントとなります。ご了承下さい。
※用具の都合上、各日定員が5名です。
※希望の日時・氏名・連絡先をメールにてお申し込みください(申し込みが必要です)。
[Mail] staff@shizenkan.info
[電話番号] 080-6334-8601 (月〜金:9:00~17:00)

はりはり団@芸北
日時:2月9日(日) / 2月16日(日) / 3月30日(日)
10:00〜15:00頃
場所:北広島町役場芸北支所 会議室 (北広島町川小田10075)

はりはり団@千代田
日時:2月23日(日)/ 3月23日(日)
10:00〜15:00頃
場所:北広島町まちづくりセンター 会議室 (北広島町有田1234)

実施:芸北 高原の自然館
お申し込み・お問い合わせ:特定非営利活動法人 西中国山地自然史研究会
[冬期連絡先] 北広島町川小田10075 芸北支所内
[Mail] staff@shizenkan.info
[電話番号] 080-6334-8601 (月〜金:9:00~17:00)

【イベント案内】雪原のトレッキング(2025.2.2.開催)


真冬の八幡高原はどんな姿を見せてくれるのか、スノーシューやかんじきを履いて歩いてみましょう。積雪のため、道のない場所も歩く事ができます。
動物達の足跡や食痕などのフィールドサインの他、ユキグロカワゲラやトビムシなどの雪の上で生活する虫の仲間も探してみましょう。

  • 開催日時:2025年2月2日(日)10:00〜12:00頃まで
  • 集合場所:高原の自然館
  • 講師:上野吉雄
  • 準備物:基本セット(山を歩ける服装,雨具,飲み物,おやつ,筆記用具,メモ帳)、自然観察手帳、かんじきまたはスノーシュー
  • 定員数:20名
  • 参加費:小中学生・観察手帳をご持参の場合:無料
    一般:500円

お申し込みはこちらから

    ○初めて参加される方は,以下の項目もご記入ください.

    ○以下は,任意でご記入ください.

    【イベント案内】森の交流会(2025.2.7.開催)

    2025年2月7日(金)に、安芸高田市で「森の交流会」が開かれます。
    西中国山地自然史研究会も、「森との仕組みから」をテーマに参加します。
    森に関心のある方はぜひ、ご参加ください

    森の交流会

    場所:旧郷野小学校 図書室(安芸高田市吉田町桂234)
    主催:あきたかたの森構想プロジェクト
    協力:ほしはら山のがっこう・西中国山地自然史研究会
    参加費:無料 ※要申し込み(期限1/31)
    お申し込み方法:ホームページから https://akitakata-forest-design.net/

    これからはじめる、森と私たちとの繋がり。
    森に関心のある団体・個人の方々と情報共有し、技術を交換し、議論し、これから森にどのように関わっていくか構想していく交流会です。
    ひろしまの森で活動している方々に、以下のテーマに沿ってその取り組み内容をご説明いただき進行します。
    なお、一般参加の方にも自己紹介などの交流タイムを設ける予定です。
    ぜひご参加ください。

    ■テーマ 森の体験から by ほしはら山のがっこう
    ・里山に触れ、体験できる場づくり
    今、自然と人の関わりが薄れ、里山の荒廃が進んでいっています。里山を次世代につないでいくには、遊びや体験を通して、里山の魅力を感じられる場が必要です。多様な主体が森に関心を持ち、仲間を広げていく取組への想いと課題を共有します。

    ■テーマ 森との仕組みから by 西中国山地自然史研究会
    ・地域で森を守る、地域との仕組みづくり
    「自分の山どうしよう?」と悩む人が年々増える一方、その地域で暮らす人もいます。地域・行政が一体となり、行動すべき時ではないか?地域ファーストで森の課題を解決するため「せどやまバンク事業」をはじめ、試行錯誤している状況から課題を共有します。