八幡産,可部育ちのカキツバタが花を咲かせました.
八幡のカキツバタはまだもう少し先,5月の下旬から6月上旬が見頃でしょうか.

本日の自然館前の10時の気温:16.8℃
今朝の自然館前の気温は17.2度 冷え込みもなく順調に気温上昇
サクラは終わったんですね〜の残念そうなお客さん 例年ならちょうど
連休あたりがお花見シーズンなんですが…コブシも終わりかけ
「何も無いんですね」いえいえ木々の春の芽吹きをとくとごらんあれ
今朝10時の自然館前の気温は8.3℃
昨日とはうってかわり良いお天気でした.でも風は冷たくて
春ってどんなだったっけ?とスタッフの会話...「これが八幡の春よ」
午前中から引き続き参加された方も含め,8人で掛頭山へ行きました.現地へ行く前に,今日の資料「広島県産落葉樹木冬芽図譜」齋藤隆登氏作成を見ながら,101種の中から掛頭山で見られるであろう植物のチェックをしました.山頂までは上がらず臥竜山からの縦走路が合流する付近に車を止めて,しばらく車道を歩きました.まだ紅葉していない木も多く,つい葉っぱで特定してしまいがちになりながら,クリの枝を例に,去年今年の成長度,すでにできている冬芽の確認,樹皮の特徴などのお話を聞きました.
ウリハダカエデの冬芽や樹皮,ヌルデの枝にめり込んだ冬芽と馬蹄形の葉痕,エゴノキの上下2段構えの冬芽は虫に食べられるなどハプニングが有ったときの予備で有ること,やはり2段構えのアサガラの芽,リョウブの樹皮や枝振りの話,同じカエデでもイタヤカエデやウリハダカエデの冬芽とオオイタヤメイゲツやハウチワカエデなどの冬芽は違っていてハチマキをして毛が生えている,カシワのかたまった複数の冬芽や樹皮,コシアブラの葉痕に見られる維管束痕は11コでタカノツメの7コと区別出来る事など,たくさんのものを観察し,車の往来が激しいので登山道へと進みました.林内には下生えとしてチュウゴクザサがあり,イヌシデの枝の毛,アズキナシのちょっとふっくらした芽で別名ハカリノメのとおり枝に白く点々が見られる事,その他ウワミズザクラ・ブナ・スノキ・サルナシ・ハリギリ・ハウチワカエデ・オオウラジロノキ・ヤマハンノキなど観察しました.登山道から再び車道を歩いて下山しましたが,ウリハダカエデの紅葉など美しい中,のんびりと楽しく観察会ができました.下山中道路にクマのフンが多数有ったのにはみんなびっくり.落とし物を踏まないよう気をつけて歩きました.

掛頭山で見られるものは?

講師の斉藤先生.

クリとはわかるんですが...

虫眼鏡でじっくり観察.

登山道に入った.

ここでも 冬芽や葉痕をじっくり観察.

ブナはまだ黄葉していない.とがった冬芽.

カシワの黄葉とどんぐり.

ウリハダカエデの紅葉と種.

リンドウが咲いていた.
道路に出たら空がきれいだった.

モミジの紅葉を楽しみながら下山.

足元注意,クマのフン有り.

ホオノキの葉っぱ.

のんびりと観察会終了.