投稿者「スタッフ」のアーカイブ

【参加報告】リスクマネジメントセミナー(2019.2.15)

2019年2月13日・14日に、 CONE(NPO法人 自然体験活動推進協議会)が主催するリスクマネジメントセミナーに参加しましたので、報告します。
今回は、自然体験指導者における必要な最新の安全管理の方法や意識、事故事例の情報を学ぶ「リスクマネジメントディレクターコース」でした。
広島・岡山・山口から集まった17名が参加し、ワークショップ形式でのセミナーです。
3名の講師がレクチャーくださいました。
グループワークでは、自団体の例をひもときながら、気づきを得て、「リスクマネジメント」の大切さや必要性を学びました。
印象に残ったことと実践したいことは以下の通りです。
・現場活動の安全管理の三本柱「セイフティトークの活用」
・団体としての管理方法「安全管理マニュアル整備」「定期的なスタッフトレーニング」「保険の加入」「リスクマネジメントに関わる人員配置」
・新たなリスクマネジメント観点「ハラスメント」
・事例の共有「ヒヤリハット収集→評価まで」
・ヒューマンエラーの上位「能力・技術不足でおきるもの:初心者経験不足者が多い」「慣れ、悪習慣、違反行為からおきるもの:熟練者、経験豊富者に多い」
・事故が起きた時のチャート、状況シートの作成が団体や指導者を助けるものとなる
・ファーストエイドキットや手順の再確認

潜在的なリスクを把握・分析・対策を心がけて、緊急対応ができる知識と技術を身につけ、ヒューマンエラーを起こさないように情報を共有することで、事故の芽をつみ、楽しい自然体験活動につながるよう、これからも取り組みをしたいと思います。
貴重なセミナーの企画・運営をしてくださったひろしま自然学校とCONEに感謝します。

【活動報告】キャリア朝会「教えてセンパイ」VOL8(2019.2.12)

西中国山地自然史研究会は、芸北分校生徒会活動の一端をサポートをさせていただいています。
2月12日(火)のキャリア朝会に同行しましたので、報告します。
今回のセンパイは雄鹿原郵便局の豊田勝成さん(北広島町雄鹿原在住)です。
豊田さんは、芸北生まれ、芸北分校出身者で、現在も芸北で働かれています。どんなキャリアを経ているのかを真摯にお話くださいました。
分校で学び、学校生活ではクロスカントリースキーに取り組まれ、芸北分校初の東京農大への進学を決められたのは、「スキーが続けられる」ということに加え、「分校初」ということも大きかったそうです。
キャンパスのあるオホーツク(北海道網走)では、「寒いより痛い」と感じる気候ながらも、流氷を見に行ったり、農業の現場での実習があったりと、スキー以外の体験もお話くださいました。
卒業後はスポーツ店に就職し、スキーでないボール競技の配属となったものの現場で求められる技術を身につけるなど、努力された様子がわかりました。
「芸北で働きたい」という強い気持ちが、地元の郵便局での転職に結びついたそうです。
高校生にも、「地元で働くもよし、可能性を求めて自分の経験を磨くチャレンジをするもよし、失敗を恐れず過ごしてほしい」というメッセージを送ってくださいました。
卒業生ならではの愛情のあるキャリア朝会となったように感じました。
次回は今年度最後となります。

【活動報告】芸北地域振興協議会視察研修@大崎上島町(2019.1.29)

1月28日(月)に芸北地域振興協議会の視察研修に同行させていただきました。 目的は大崎上島にある県立大崎海星高校を視察し、高校の魅力化を高めることで地域活性化を図ろう、というものです。 20代〜80代の32名の視察でにぎやかなものになりました。 視察全体を大崎上島町の総務企画課教育の島推進室職員がコーディネートしてくださいました。

最初は役場の会議室で、教育の島推進に関する取り組みと高校魅力化の取り組みを説明していただきました。ここではしくみや理念が紹介され、体制に関わる資金などが質問に上がりました。 昼食をはさみ、大崎海星高校におじゃましました。 校長先生をはじめ、コーディネーターや地域おこし協力隊の方が出迎えてくださり、説明のプレゼンテーションもとてもわかりやすく多くのヒントをいただきました。 高校3年間を通して学ぶ「大崎上島学」のつくり方として、「地域とつながる・小さくはじめる・学びの学校」を教えていただきました。
このハウツーやステップがとても興味深く、なるほどな、まねしたいな、まねできるかも!?というヒントが詰まっていました。先生のやりたいことと、地域のやりたいことを掛け合わせてアイデアをうみだし、小さなステップの積み上げで実現していくというものが非常に具体的でした。
自分軸を据え、産業や伝統を学び、課題解決策を身につけることのできる大崎上島学はネーミングもバツグンで、魅力的に映りました。

他にも、高校見学ツアーや地域おこし協力隊の起用、コーディネーターの存在、講演で高校の入学者のPRなど、実際にやっていることから見えてくる熱量や、やり方が参考になりました。
最後に視察した大崎上島学習交流センターの寮は、とても立派な建物でした。機能的であり県外者を呼び込むにはとても説得力のある施設でした。一番存在感があったのは、ハウスマスターです。地域おこし協力隊の業務の一端とのことですが、熱心に取り組む体制や意識の高さから、「教育の島」に懸ける姿勢が伝わってきました。
地域と学校、行政をつなぐ役割をコーディネーターや地域おこし協力隊が担い、理念をしっかりと共有していることが「生徒数の増加」や「地域への理解」を深めているように感じました。

視察を終え、バスの中では振り返りを行いました。
よかったところ、参考になったところ、芸北で活かしたいところ、感想などマイクが次々と回り、熱心な発言が続きました。
進行役によって
・目的と役割分担をしてみよう
・お金をかけるには限りがあるので、人材を活用しよう
・従来の縦割ではなく横のつながりをつくり、新しい発信にトライしよう
ということでまとめられました。
刺激的な視察のおかげで、新たな力がわいてきたように思います。
丁寧な視察対応をしていただいた大崎上島のみなさん、本当にありがとうございました。
芸北でのアクションをまた報告したいと思います。

【活動報告】NPO法人西中国山地自然史研究会でのアルバイト感想(2019.1.24)

11月より作業のお手伝いに来てくれていた芸北分校3年生の感想です。
地域の中で働くこと、NPOでの仕事を見てもらうことなどいろいろな狙いはありましたが、とてもきびきび働いてもらい、高校生とのつながりも増えたことが私たちの財産になりました。
短い期間でしたが、一緒に働くことができてよかったです。
感想をぜひ読んで下さいね!

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バイトは16時~18時までの放課後の時間でやっていましたが、自分はバスを18時30分まで待たなければいけない為、時間を有効活用できたと思いました。

バイトの内容は、火曜日にあるキャリア朝礼のアンケートの入力、報告書の作成や、その他プリント類の作成をしました。学校での「情報」の授業がとても役に立ちました。自分はワープロ検定や情報処理検定を取っていたので、プリント作成に関しては特に困ることもなく、スムーズに作業が進んだと思います。プリントのレイアウトなどは自分で考えて作っていくので、そこが難しかった点ではありますが、一度作ってしまえばあとは簡単でした。

キャリア朝礼のプリントを作っている時に、生徒のアンケートを見る機会があるので、いろいろな意見があってとても面白いです(笑)。また、自分は通院とキャリア朝礼の日が奇跡的にかぶることが続き、このプリントを作っているときに講師の話を理解することが多かったです。自分が出席していない時の話をまとめるのはかなり難しいですが、良い経験になりました。

芸北分校の3年生は、早い人は5月ごろに部活を引退する人もいるし、自分のように就職する生徒は8月に進路が確定します。加えて、自分はバスで18時30分まで学校で待たないといけないので、放課後のバイトは2時間ですが効率のいい働き方ができました。また、学校で決められているバイトの時間は17時までですが、このバイトのみ18時まで許可をいただいているので安心して働くことができました。

分校長先生と平井先生に感謝です!来年もこのバイトにくる後輩がいると思いますが、自分よりも完成度の高いプリントを作って欲しいと思います。
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【活動報告】キャリア朝会「教えてセンパイ」VOL6(2018.12.11)

西中国山地自然史研究会は、芸北分校生徒会活動の一端をサポートをさせていただいています。
12月11日(火)のキャリア朝会に同行しましたので、報告します。
今回のセンパイは太田川森林組合の 田丸光起さん(安芸太田町土居在住)です。
田丸さんは安佐南区出身で、東京農大を卒業したあと、東京チェンソーズで林業の最初の技術を学び、多摩での山守、小笠原諸島での特殊伐採など、様々な山仕事の経験を積まれ、「地元で林業をしたい」との思いを持ち、おばあちゃんの家がある安芸太田町に引っ越し、現在は太田川森林組合で林業に従事されています。
渋谷でアルバイトをしていたアウトドアメーカー「Patagonia」では、会社のポリシーに惹かれたことに加え、「都市部では林業がどのように捉えられているのだろう」と疑問を持ち、自ら異業種に飛び込み、新たなつながりを増やしたり、山の見方の変化があったそうです。
田丸さんのお話の中で「アイデンティティとは?」という問いかけがあり、3年生折本さんが「個性」と答えました。
「君たちのアイデンティティは芸北分校だよ」との呼びかけは、芸北分校に在籍する生徒全員が個性があり、独自の性質をもっているんだよ、というエールに聞こえました。
東京チェンソーズ時代に出版された本があり、その取材をしていた編集者からかけられた言葉を紹介していただきました。
「しっかりぶれなさい」
自らの20代を振り返っての言葉でもあり、とてもシンプルに響く表現でした。
様々な経験の中でつながりをつくり大切にすることが自分を支え、誇れるものになる、という田丸さんの経験からのアドバイスは、高校生にどのように伝わったでしょうか。
最後に「森の中でまっています」という言葉で締めくくられました。
今年度のキャリア朝会は今回で終了しました。
また、来年度も引き続きお手伝いできるよう、すすめていきます。