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【イベント報告】エコカフェ@豊平(2019.2.9)

2月9日(土)、心地よい気候に恵まれた当日、豊平公民館で、今年度始めてのエコカフェが開催されました。
問い合わせも多く、会場が満員となったエコカフェ豊平。小さな子供も含めて45名の参加がありました。
豊平会場のテーマである「ほどほどの生活のつくり方」をお話してくれるのは、地元豊平にある、みどりのゆびファームの佐々木睦さんと、芸北の浄謙寺の、浄謙恵照さんです。ライターであり兼業農家と、お坊さん。普段なかなか見ないように思える組み合わせですが、一体どのようなお話が飛び出るのか、楽しみです。お二人の話をわかりやすく聞き出してくれる話し手は、芸北 高原の自然館の学芸員である白川ハカセです。
エコカフェの楽しみの1つでもある出張カフェは、大朝の古民家カフェ、オトナイです。お菓子はこの日のために大阪のカフェ「うさぎとぼく」から取り寄せたという、焼きドーナツを提供していただきました。
まず話していただいたのは、本業のライターの傍ら、有機農業をしているという佐々木さんからでした。農場の「みどりのゆびファーム」は、ご自身の好きな絵本から名付けたということ。そうと知ったら、その本自体を読みたくなってしまった人も多いのではないでしょうか?
佐々木さんが有機農業に興味を持ったきっかけは、ライターのお仕事で有機農業の本作りをしたことだそうです。
今では広島市内の子供たちや住民を招いて、1年を通して一緒に小麦作りをして、自分が食べているものはどこからどうきているのかを知ってもらったり、落ち葉集めから始める、オーガニックの米作りをしたりして生活しているというお話でした。
また、中古の洗濯機のモーターを利用して作ったという、自家水力発電施設を持っているという説明には関心を寄せる方が多かったです。
二番手を務めた浄謙さんからも独特のお話が聞けました。「父が薪ストーブで毎朝、2時間かけて味噌汁を作っている」というスライドでは、「味噌汁に2時間も!?」と、会場内から笑いや驚きの声が上がっていました。
浄謙さんは大学時代を京都で過ごしたそうです。北広島にUターンしてちょうどほぼ1年。その1年間に何をしたかを中心にお話してもらいました。
浄謙寺で提供している「精進イタリアン」でのおもてなしの1つとして、氷柱を使ったところ、大変好評だったということです。見た目が涼しいだけでも、感覚的に心地よく感じられるそうで、まさにエコな冷房器具といったところでしょうか。
また、京都から帰ってきて改めて気がついた、北広島町、芸北の特徴や良さのお話もありました。
教育委員会の新中さんも加わった締めくくりの放談会では、「ほどほどの生活がテーマなのに、お二人ともかなりしっかりとした、ほどほどとは遠い生活をしているように思えるが」という質問が出ました。「ほどほどというのは、人それぞれの取り方があるのではないか」というまとめに、なるほどと考えさせられました。
お二人の話を聞き、自分にとって「ほどほどの生活」とはどのような生活になるのだろうかと、考えるきっかけとなったエコカフェとなりました。


会場内は満員!
今年度最初のエコカフェ、スタートです。


エコカフェの楽しみの1つのカフェは、カフェ・オトナイによる出張カフェ。


みなさん真剣に聞き入ります。


最後は放談会でまとめ。
みなさん、楽しんでいただけたでしょうか?

【参加報告】リスクマネジメントセミナー(2019.2.15)

2019年2月13日・14日に、 CONE(NPO法人 自然体験活動推進協議会)が主催するリスクマネジメントセミナーに参加しましたので、報告します。
今回は、自然体験指導者における必要な最新の安全管理の方法や意識、事故事例の情報を学ぶ「リスクマネジメントディレクターコース」でした。
広島・岡山・山口から集まった17名が参加し、ワークショップ形式でのセミナーです。
3名の講師がレクチャーくださいました。
グループワークでは、自団体の例をひもときながら、気づきを得て、「リスクマネジメント」の大切さや必要性を学びました。
印象に残ったことと実践したいことは以下の通りです。
・現場活動の安全管理の三本柱「セイフティトークの活用」
・団体としての管理方法「安全管理マニュアル整備」「定期的なスタッフトレーニング」「保険の加入」「リスクマネジメントに関わる人員配置」
・新たなリスクマネジメント観点「ハラスメント」
・事例の共有「ヒヤリハット収集→評価まで」
・ヒューマンエラーの上位「能力・技術不足でおきるもの:初心者経験不足者が多い」「慣れ、悪習慣、違反行為からおきるもの:熟練者、経験豊富者に多い」
・事故が起きた時のチャート、状況シートの作成が団体や指導者を助けるものとなる
・ファーストエイドキットや手順の再確認

潜在的なリスクを把握・分析・対策を心がけて、緊急対応ができる知識と技術を身につけ、ヒューマンエラーを起こさないように情報を共有することで、事故の芽をつみ、楽しい自然体験活動につながるよう、これからも取り組みをしたいと思います。
貴重なセミナーの企画・運営をしてくださったひろしま自然学校とCONEに感謝します。

【活動報告】キャリア朝会「教えてセンパイ」VOL8(2019.2.12)

西中国山地自然史研究会は、芸北分校生徒会活動の一端をサポートをさせていただいています。
2月12日(火)のキャリア朝会に同行しましたので、報告します。
今回のセンパイは雄鹿原郵便局の豊田勝成さん(北広島町雄鹿原在住)です。
豊田さんは、芸北生まれ、芸北分校出身者で、現在も芸北で働かれています。どんなキャリアを経ているのかを真摯にお話くださいました。
分校で学び、学校生活ではクロスカントリースキーに取り組まれ、芸北分校初の東京農大への進学を決められたのは、「スキーが続けられる」ということに加え、「分校初」ということも大きかったそうです。
キャンパスのあるオホーツク(北海道網走)では、「寒いより痛い」と感じる気候ながらも、流氷を見に行ったり、農業の現場での実習があったりと、スキー以外の体験もお話くださいました。
卒業後はスポーツ店に就職し、スキーでないボール競技の配属となったものの現場で求められる技術を身につけるなど、努力された様子がわかりました。
「芸北で働きたい」という強い気持ちが、地元の郵便局での転職に結びついたそうです。
高校生にも、「地元で働くもよし、可能性を求めて自分の経験を磨くチャレンジをするもよし、失敗を恐れず過ごしてほしい」というメッセージを送ってくださいました。
卒業生ならではの愛情のあるキャリア朝会となったように感じました。
次回は今年度最後となります。

芸北分校3年による芸北活性化プレゼン発表会レポート

2019年1月30日(水)に芸北文化ホールにて行われた、加計高校芸北分校の生徒たちによる、芸北活性化プレゼンテーション発表会に参加したので報告します。
プレゼンテーション発表には5つのグループが参加しました。

「ええもんあるけー来んさいやー」
芸北の名産品である果物を使った果物狩りで人を呼び込むだけではなく、果物カフェを作ることを提案。そのカフェのメニューを、SNSの「インスタグラム」に投稿してもらえるような「インスタ映え」するものにしようという、ネット社会と言われる現代の高校生ならではのアイデアでした。

「おじいちゃん・おばあちゃん天国」
芸北地域の人口は確実に減っており、特に若者や子供の減少が顕著だが、実はシルバー世代はそこまで変わっていないからこそ、「これからはおじいちゃん、おばあちゃんの時代。そしてそこからつながる福祉が地域活性化のベースになる」。裏付けのデータを示し、強い説得力がありました。また、独自のアンケート調査も行なっており、住民の感じている芸北の良さと不便さ、これからの芸北に求めることもよくわかるものとなっていました。

「Borrower Farmer〜借り暮らしの農家たち〜」
農家+シェアハウス+インターネットでの動画配信を組み合わせて、農家の担い手不足を補おうと考えるという、斬新なアイデアでした。古民家や空き家を利用したシェアハウスは男女共同暮らしが可能で、住民同士の恋愛も可能、お見合いの意義もある。という発言には、会場内から笑いも上がっていました。

「土地を活かしたツアープラン」
サバイバルゲームを組み合わせた芸北観光ツアーを提案するものでした。広島県内には、サバイバルゲームの舞台はいくつかあるが、全て屋内で屋外コースは一つもないそうです。芸北だと夏場のスキー場を利用して、広島県初のアウトドアのサバイバルゲームコースを作れるというメリットを説明し、どれくらいの費用がかかるかも具体的に示していました。用具や他に必要なものを考えると、全部で1,700万円ぐらい。高い費用に思えるが、屋内サバゲー会場を新しく作るためには2,000万円が必要だということ。それを考えれば300万円もお得!と、ポジティブ思考に持っていく手段は高校生とは思えないプレゼンの仕方でした。

「モテるMens アウトドア」
世の中の男性は「モテたい」という願望がある。アウトドアで活躍できる男はかっこいい。そして芸北にはアウトドアで遊べる場所がたくさんある!という、身近なところに着目したアイデアでした。
このようにターゲットを設定したプレゼンの内容は大変わかりやすく、説得力もあって興味を引きました。

5つのグループに分かれてのプレゼンテーションが行われた今回の発表会。
全体を聞いていて強く感じたことは、どのグループも「芸北の良さと不便さを理解していること」「地産地消を考えていること」「今あるものを最大限に利用すること」「芸北の暮らしを少しでも良くし、そこから地域活性につなげていくこと」「現代の高校生ならではの発想」「高校生とは思えないほどのリサーチ力と解析力」を持って、堂々とプレゼンテーションに挑んでいるということでした。
素晴らしいアイデアを発表してくれた芸北分校3年生。
このような若者たちがいてくれるということは、これだけで芸北の大きな財産ではないかと思います。
今回発表してくれたアイデアのいくつかが、数年後には具体的な形となって芸北を盛り上げてくれているのではないだろうか?と、地域の明るい未来が見えたような機会でした。


独自アンケート結果を使った円グラフ。


金銭面のメリットデメリットをシミュレーションで出していたグループもあった。


芸北は不便だけれど…


いいとこもたくさんあるよね。


みなさん、高校生とは思えないほどの堂々としたプレゼンテーションを行っていました。

【活動報告】芸北地域振興協議会視察研修@大崎上島町(2019.1.29)

1月28日(月)に芸北地域振興協議会の視察研修に同行させていただきました。 目的は大崎上島にある県立大崎海星高校を視察し、高校の魅力化を高めることで地域活性化を図ろう、というものです。 20代〜80代の32名の視察でにぎやかなものになりました。 視察全体を大崎上島町の総務企画課教育の島推進室職員がコーディネートしてくださいました。

最初は役場の会議室で、教育の島推進に関する取り組みと高校魅力化の取り組みを説明していただきました。ここではしくみや理念が紹介され、体制に関わる資金などが質問に上がりました。 昼食をはさみ、大崎海星高校におじゃましました。 校長先生をはじめ、コーディネーターや地域おこし協力隊の方が出迎えてくださり、説明のプレゼンテーションもとてもわかりやすく多くのヒントをいただきました。 高校3年間を通して学ぶ「大崎上島学」のつくり方として、「地域とつながる・小さくはじめる・学びの学校」を教えていただきました。
このハウツーやステップがとても興味深く、なるほどな、まねしたいな、まねできるかも!?というヒントが詰まっていました。先生のやりたいことと、地域のやりたいことを掛け合わせてアイデアをうみだし、小さなステップの積み上げで実現していくというものが非常に具体的でした。
自分軸を据え、産業や伝統を学び、課題解決策を身につけることのできる大崎上島学はネーミングもバツグンで、魅力的に映りました。

他にも、高校見学ツアーや地域おこし協力隊の起用、コーディネーターの存在、講演で高校の入学者のPRなど、実際にやっていることから見えてくる熱量や、やり方が参考になりました。
最後に視察した大崎上島学習交流センターの寮は、とても立派な建物でした。機能的であり県外者を呼び込むにはとても説得力のある施設でした。一番存在感があったのは、ハウスマスターです。地域おこし協力隊の業務の一端とのことですが、熱心に取り組む体制や意識の高さから、「教育の島」に懸ける姿勢が伝わってきました。
地域と学校、行政をつなぐ役割をコーディネーターや地域おこし協力隊が担い、理念をしっかりと共有していることが「生徒数の増加」や「地域への理解」を深めているように感じました。

視察を終え、バスの中では振り返りを行いました。
よかったところ、参考になったところ、芸北で活かしたいところ、感想などマイクが次々と回り、熱心な発言が続きました。
進行役によって
・目的と役割分担をしてみよう
・お金をかけるには限りがあるので、人材を活用しよう
・従来の縦割ではなく横のつながりをつくり、新しい発信にトライしよう
ということでまとめられました。
刺激的な視察のおかげで、新たな力がわいてきたように思います。
丁寧な視察対応をしていただいた大崎上島のみなさん、本当にありがとうございました。
芸北でのアクションをまた報告したいと思います。