タグ別アーカイブ: 下杉孝

【イベント案内】サクラソウの観察会

サクラソウの観察会

  • 開催日時:2016年5月7日(土) 9:30
  • 集合場所:美和東文化センター
  • 講師:暮町昌保・下杉孝・白川勝信
  • 準備:基本セット
  • 定員数:30名
  • 参加費:
    • 一般=300円
    • 賛助会員=100円
    • 正会員・中学生以下=無料

北広島町美和地区では,サクラソウの保全活動を2000年から続けています.地域の方から保全活動についてのお話を聞き,サクラソウを観察します.自生地に咲く,個性豊かなサクラソウを観察できる貴重な機会です.

⇒お申し込みはこちらから

【イベント案内】ブッポウソウの保全活動(巣箱づくり)

ブッポウソウの保全活動(巣箱づくり)

    • 開催日時:2016年3月6日(日) 9:30
    • 集合場所:芸北文化ホール 第二研修室
    • 講師:上野吉雄・暮町昌保・浄謙彰文・下杉孝
    • 定員数:10名
    • 参加費:無料

※保全活動に使わせていただくため、完成した巣箱はお持ち帰りいただけません。
ご了承ください。

⇒お申し込みはこちらから

【イベント報告】サクラソウ観察会

  • 開催日時:2013年5月6日(月) 9:30
  • 講師:暮町昌保・下杉孝・白川勝信

 遅咲きの桜の花が散る中、美和東文化センターに●名が集まりました。今回は、美和東文化センター近くの休耕田4aに栽培されているサクラソウと「美和のサクラソウ群落(町天然記念物)」と名付けられた北広島町枕地区、熊城山の山麓の自生地での観察会です。
  観察会に先立ち、美和東文化センターで事前の学習が行われました。最初に高原の自然館の白川学芸員から、美和のサクラソウについて次のような説明がありました。
  日本のサクラソウは氷河期、大陸と日本が陸続きの時に、中国大陸から日本にたどりつき、北海道から九州にまで分布し、その土地の環境に適したものが自生している。筑波大学の本城正憲さんが全国の生育地の葉緑体DNA変異を調査した結果、美和のサクラソウは本来の自生であることが分かった。一方、八幡地区のサクラソウは、埼玉県のサクラソウ集団から見いだされたものと同じ遺伝子タイプで、鳥取県日南町を経て八幡に持ち込まれた可能性がある,とのお話でした.
  続いて、自生地の保護活動をしている地元溝口地区の「サクラソウを育てる会」代表の下杉より次のような報告をしました。
  今から40年前に自生地を発見し,以降保護活動を続けている。サクラソウの自生地の中を町道が通ることになったため、町に保護柵を設けてもらった。2000年に「サクラソウを育てる会」を設立、自生地の草刈や美和小学校児童と連携による観察など行っている。また、溝口地区をサクラソウの里にすることにし、2000年に八幡のサクラソウをバイオ技術で増殖したものを美和東文化センター近くの休耕田に約1000本植え付けて管理している。自生地のサクラソウが系統的に見ると貴重な集団であることが判明し、栽培地のサクラソウとの交雑が危惧されるところとなった。当初、栽培したものは各家庭に配り、サクラソウの里づくりを目指していたが,急遽変更し栽培地のサクラソウの持ち出しを禁止、自生地のサクラソウと交雑を避けるよう配意している,といった保全活動の現状を話しました.
  次に植物に詳しい暮町先生が白色のサクラソウを持ってこられ、栽培種の話をされました。
  江戸時代に、サクラソウの栽培ブームがあり様々な品種が作り出されており,この白花のサクラソウは三倍体で一般に、三倍体植物は不稔性で種をつけないので交雑しないとのことでした.
  学習の後は、現地に移動しサクラソウの観察をしました。最初に栽培地の観察です.花は最盛期を迎え、よく咲いていました。花弁は細めで花の色は濃いさくら色で茎の長さも一定でクローンの特質が一見して分かりました。
  続いて自生地に移動、小川沿いの少し湿り気のある場所の柵内に咲いていました。花の色も淡いピンクや紫など様々で,花弁の形も切れ込みの深いものやほとんど切れ込みのないもの、花弁がラメを散らしたように光るものや茎の長短、開花時期の違うものなどを見ることができました。白川学芸員の話によると14種類くらいあると思われるとのことでした。
  参加者は、それぞれ写真におさめたり、双眼鏡で眺めたりしながら五月晴れの朝の一時を楽しみました。(しもすぎ たかし)

みなさんの印象に残った物

「多様なサクラソウの花」「少し自生地が小さくなったのでは」「ミツバチの足跡」「花の時期が丁度よかった」「さくら草の色ちがいが判明(少しづつちがう)が良く分かったこと」「サクラソウのYタイプ」「管理されるのが大変だと強く感じた」「サクラソウの遺伝子とからめた話が興味深かった.その知識で自生地の花を見ると,よく花の違いがどのようにして生じたか,おもしろかった」「サクラソウの自生地で個体差がよくわかりました」

参加したみなさんの感想(抜粋)

「1種類の植物をじっくりながめていろいろなことがわかった」「がんばって保全しましょう」「サクラソウとトラマルハナバチとモグラやネズミの穴の話がとても好きでした」「皆さん熱心に話を聴いて下さりありがたく思いました.天候に恵まれた」「双眼鏡でマルハナバチ?足跡が自然だとわかった」「同じYタイプでもいろいろ額があるのですネ!」「この自然(サクラソウ)が残っていくことを願う」「短時間ではあったけど,内容が濃かった」「サクラソウの受粉にハチが必要でそのハチが住むためにモグラの穴が必要といった自然界の連鎖がこの小さな空間でもあることがよくわかりました」

具体的に

「座学でのお話がよくわかった.ためになった」「興味を深める知識や,応援したくなる取り組みについて丁寧に説明してもらえたのがとても良かったです」「資料もgoodです」「良い資料をいただきました」「皆さんがサクラソウを守るために努力されていることがよくわかりました」

自由記入

「はじめに説明や資料の提供があり,より理解できた.保護に対する考え方が理解出来た」「自生地の整備をもう少し何度もされては」「また来年も,今年との違いを見てみたいと思いました.ありがとうございました」「いろんな額の状態を絵柄があればより理解しやすかったです.柵外の他の植物も少し説明,観察しかったです」「できることはやりたい.広く皆さんにしらせていただきたい(草刈り等)」「今後とも行事に参加したい」「よくわかりやすく説明していただきありがとうございました」

写真

美和東文化センターで事前学習を行う.三輪地区のサクラソウの歴史を話す白川学芸員.
美和東文化センターで事前学習を行う.三輪地区のサクラソウの歴史を話す白川学芸員.自生地の保護活動を続ける下杉さんから,保護活動の現状を聞かせていただいた.
自生地の保護活動を続ける下杉さんから,保護活動の現状を聞かせていただいた.暮町先生からは,栽培種のサクラソウについてお話を頂いた.
暮町先生からは,栽培種のサクラソウについてお話を頂いた.自生地のサクラソウ.花の白くかすれた部分は,トラマルハナバチの足跡だそう.
自生地のサクラソウ.花の白くかすれた部分は,トラマルハナバチの足跡だそう.栽培地で花を咲かせるサクラソウ.遺伝子の違いからか,乾いた場所でも育つ.
栽培地で花を咲かせるサクラソウ.遺伝子の違いからか,乾いた場所でも育つ.

【イベント報告】サクラソウのお花見会

西中国山地自然史研究会としては,3回目となるイベントです.続けて参加されている方,はじめての方,地元の方など,17人が美和東文化センターに集いました.
はじめに文化センターの中で自己紹介をして,下杉さんからこれまでの取り組みについてお話を聞きました.その後,地元の方達が増やしてきたサクラソウ園に向かい,花の様子を観察しました.昨年は,八幡のクローンには無い特徴を持ったものが見られましたが,今年はさらに花が多様化して,クローン株の割合が減っているように感じました.自生地とクローンの遺伝子が交雑しているのかもしれません.疑問を残しながら自生地へ向かいました.自生地では,昨年の伐採作業のことなどを聞きながら花の観察をしました.昨年よりも日当たりが良くなっていますが,目に見えての増加は確認できませんでした.自生地での変化は,今後,美和小学校の子供達が調査していく予定です.はじめはサクラソウを観察していたのですが,いつのまにかサクラソウの保全について議論がはじまり,サクラソウそっちのけで話し込む場面も見られました.
両方での観察を終えて美和東文化センターに戻ってから,3班に分かれてグループ座談会をしました.テーマは「サクラソウの保全と活用」です.各班の意見をまとめてみると,サクラソウを取り巻く問題や,解決策が浮かび上がってきました.一つの結論は,まだサクラソウについて知らないことが多いので,専門家に来ていただき,お話を聞こう,ということでした.話しは尽きませんでしたが,空腹を覚えて時計を見ると13:00になろうかという時間で,余韻を残しながらお開きとなりました.

美和東文化センターで自己紹介をして,これまでの取り組みを聞いた.
美和東文化センターで自己紹介をして,これまでの取り組みを聞いた.
サクラソウ園でサクラソウの様子を観察した.
サクラソウ園でサクラソウの様子を観察した.
これまでの苦労やこれからの計画を聞いた.
これまでの苦労やこれからの計画を聞いた.
自生地への道は,八重桜のつぼみが膨らんでいた.
自生地への道は,八重桜のつぼみが膨らんでいた.
自生地に移動して「美和のサクラソウ」を観察.
自生地に移動して「美和のサクラソウ」を観察.
今年もたくさんの花が咲いた.
今年もたくさんの花が咲いた.
自生地にはいろいろな種類の花が見られる.
自生地にはいろいろな種類の花が見られる.
いろんな話し,それぞれの想いが交わされた.
いろんな話し,それぞれの想いが交わされた.
保全を始めた当初の看板は,すでに朽ちている.長い時間をかけて守ってきた自生地.
保全を始めた当初の看板は,すでに朽ちている.長い時間をかけて守ってきた自生地.
再び,美和東文化センターに戻ってまとめをした.
再び,美和東文化センターに戻ってまとめをした.
いろいろな意見が出てきた.
いろいろな意見が出てきた.
昼食時には,コシアブラの天ぷらを出していただいた.
昼食時には,コシアブラの天ぷらを出していただいた.