夏真っ盛り,生き物達が生き生きと活動する季節です.
水口谷湿原の木道を歩いていると,カナヘビに出会いました.
あまり逃げる素振りを見せなかったので,ゆっくりと写真を撮ることができました.
ありみつ
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営巣中(夏)
閉館後の自然館でお仕事中のことです.
どこからともなく1匹のハチが自然館に入ってきました.
何となく目で追っていると
本棚にできていた隙間の中に入っていきました(写真は,穴から出てきた時のものです)
飛び去った時を見計らって,中を見てみると
そこには営巣中のハチの巣が.
その周りから,孵化した幼虫の餌になると思われる芋虫が複数出てきました.
掃除をして隙間を埋めた後にハチが戻ってきましたが,巣がなくなっているのに気付き,しばらく辺りを飛んだ後,諦めたかのように外に飛び去っていきました.
「竹筒の中に巣を作っているのは見たことあるけど,こういう場所でも作るんだなあ」と,感心したのと「もう少し館内の様子に気を配っていこう」という気持ちが混ざった出来事でした.
ありみつ.
アブラボテとカワシンジュガイ
雨の前に
【イベント報告】霧ヶ谷の観察会 夏のいきもの観察会
雨が心配だった観察会ですが,よく晴れた絶好の観察会日和となりました.植物から昆虫まで,幅広い分野の観察会だったためか,参加者は33名となり,多くの方が自然館前に集合しました.テレビ局の取材もあり,賑やかに出発しました.今回の講師は,植物担当の和田先生,昆虫担当の岩見先生,高原の自然館の白川学芸員です.霧ヶ谷湿原は,湿原の再生事業中であるため普段は入ってはいけない場所ですが,今回は広島県の許可を受け,特別に入ることができました.湿原に生息するグンバイトンボや草地のヒメシジミ,沢山咲いていた外来種のフランスギクなど,湿原特有の生物から外来の植物など様々なものが見られ,講師の先生方がわかりやすく説明してくださいました.モリアオガエルや昆虫などが多く見られたため,子供達も大喜びでとても楽しんでいました.列になった最後尾の方では,ヤマカガシがカエルを食べていた様子が観察できたようで,それを見られなかったのが残念です.
午後からは水口谷湿原に行くことになり,こちらは木道を歩くので,長靴をはいて来られなかった方は安心していました.入り口付近で見た,ススキの葉を巻いた巣の中に,カバキコマチグモという,刺されると死に至る可能性のある毒グモがいることに驚きました.湿原の木道では,大きな黄色い花を咲かせていたハンカイソウ,有名な有毒植物のトリカブト,ピンク色が可愛らしいビッチュウフウロなどを観察し,霧ヶ谷湿原とはまた違った風景を楽しみながら,進んで行きました.人数が多かったため,先生方の説明を常に聞くことはできませんでしたが,近くの人と話をしながらワイワイと観察していきました.工事予定地だからこそ入ることができた霧ヶ谷湿原.工事後は木道が作られ,いつでも見られるようになるかもしれませんが,今の状態は来年には見られないかもしれません.9月にも「霧ヶ谷の観察会 秋のいきもの観察会」がありますので,またこちらへの参加もお待ちしております.[しんぽゆうすけ]
テレビ局クルーも含めて大勢での観察会の開始.
オタマジャクシが元気に泳いでいた.
グンバイトンボを観察中.
大きな泡で包まれたモリアオガエルの卵
双眼鏡でモリアオガエルのメスを観察中.
ハンノキにくっついていた,大きなモリアオガエル
岩見先生による,ゴミムシの紹介
お花畑のようなフランスギクの大群生.
各自観察を終え,午前は終了
水口谷湿原の木道を歩く.
バッタの仲間を見ながら,不完全変態についての説明を聞く.
虎の尻尾に似ている,オカトラノオ.ビッチュウフウロも咲いていた.
花も葉も大きい,ハンカイソウ.
霧ヶ谷湿原の自然再生事業について説明する和田先生.