- 開催日時:2014年5月18日(日) 5:00
- 集合場所:雪霊水
- 講師:上野吉雄
- 準備:基本セット,あれば双眼鏡,フィールドスコープ
- 定員数:30名
- 参加費:
- 一般=300円
- 賛助会員=100円
- 正会員・中学生以下=無料
早朝のブナ林で野鳥を観察します.留鳥のヒガラやミソサザイ,夏鳥のコルリやオオルリ,クロツグミやキビタキなどのさえずりを聞いたり,姿を観察します.アカショウビンの姿も観察できるかもしれません.早朝は冷え込みますので,暖かい服装でお越しください.
⇒お申し込みはこちらから
早朝のブナ林で野鳥を観察します.留鳥のヒガラやミソサザイ,夏鳥のコルリやオオルリ,クロツグミやキビタキなどのさえずりを聞いたり,姿を観察します.アカショウビンの姿も観察できるかもしれません.早朝は冷え込みますので,暖かい服装でお越しください.
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前日までの快晴から一転,雨が降る冷たい気温の中,八幡高原の野鳥観察会が行われました.今回の講師は上野先生です.丘陵,湿原,田園,溜め池と色々な場所を巡りながら鳥類を観察します.
自然館前に19名が集合し,近くにいたオオマシコを観察しました.幸先良くスタートを切り,最初のポイントである,おーいの丘へと向かいました.丘の上では飛行するアトリの群れにホオジロ,ツグミ等の鳴き声を聞きました,丘から戻る途中ではキレンジャクが私達の頭上を通過していきました.小鳥はタカ等の猛禽類狙われないように場所を移動しながら餌を食べることを上野先生が話されました.近くのキハダの枝に留まって実を食べる姿を,双眼鏡やスコープを使って観察しました.
霧ヶ谷湿原では,少数のカシラダカを見つけました.カシラダカはロシアから渡ってくる冬鳥ですが,ロシアでの開発が進み,繁殖地が減りつつあることを聞きました.
続いて田園に向かいます.刈り取りの終えた田んぼに餌を求めてやってくる鳥を観察します.ハシブトガラスやアトリの他に,少数の群れを発見しました,上野先生が確認をしたところ,今回のお目当ての1種のシラガホオジロだと判明しました.早朝,餌を食べたあとはすぐ山に戻りますが,雨天のためこの時間にも田園にいることや,近くを通りがかる人が少ないことも幸いだったそうです.今回の観察会では7羽のシラガホオジロが確認されました.参加者は,図鑑と実物で細部を確認しながら「見られて良かった」「スコープに入っているのでどうぞ」と,和気あいあいと観察を続けました.この他にも八幡高原の野鳥観察会では10年ぶりの確認となったミヤマガラスなど,充実した出会いがありました.
最後は尾崎谷湿原の溜め池に向かいました.まずは堤の端からそっと池を眺めました.鳥を驚かさないようにするためです.池の奥にはコガモの群れや,そこに混じっているカイツブリ,池から出ている杭の上に留まって羽づくろいをしているカワウの姿を確認しました.
溜め池から戻り,今日の観察会での鳥合わせとまとめを行い,26種類の野鳥が確認されました.雨にも関わらず,色々な野鳥と出会えた参加者からは,たくさんの明るい笑顔が見られた野鳥観察会となりました.[ありみつまさかず]
「久々にキレンジャクが見れたこと」「シラガホオジロ,キレンジャクを見る事ができた」「たくさんの取りを教えてもらえた」「シラガホオジロに会えたこと」「シラガホオジロ7羽見た」「シラガホオジロ」「キレンジャク初めて見ました」「キレンジャクの群れを見られたこと」「キレンジャクの群れ,数羽しか見たことがなかった」「キレンジャク,ミヤマガラス,シラガホオジロ」「シラガホオジロの観察」「シラガホオジロ7羽」「シラガホオジロ確認」「シラガホオジロの観察」「シラガホオジロ」「シラガホオジロ.雨降りでも多くの鳥が見られる」
「26種と思ったより多く確認でき良かった」「雨が降ったが,たくさんの鳥を見る事ができて楽しかった」「雨も気にならないくらい充実してました」「楽しかった」「美しい紅葉の中,今季初の鳥が見れた」「寒い中ありがとうございました」「雨にもかかわらず鳥が良く出ました」「木の実と野鳥の関わりが聞けてタメになりました」「今年もシラガホオジロが見られてよかった」「雨でもけっこう鳥を見れてよかった」「高原の自然と種々赤い実」「又来ます.晴れるといいですね」「勉強になることが多くとても楽しかったです」「素晴らしい会でした」「いろんな鳥をいっぺんにみれてラッキー」
「ゆったり,いろいろ見せてもらえ,ありがとうございました」「鳥,植物とてもくわしく,わかりやすく」「上野マジックです!」「親切,わかりやすい」
「ありがとうございました」「ちょくちょくやってください」「ありがとうございました」「次回も参加したいです」
集合し,雨対策をしているところに姿を見せたオオマシコを観察する.
おーいの丘で熊棚を発見.幹をよく見ると,クマの爪痕がついていた.
田園の上を旋回していたトビ.
田園で観察.電線などに留まる個体を1羽ずつ観察する.
見つけた野鳥を図鑑で解説する上野先生.解説しているのはシラガホオジロ.
羽づくろいをするカワウ.水中へ潜ったカイツブリとは対照的に,こちらの事は気にしてない様子だった.
最後に鳥合わせとまとめをする.26種類の野鳥が確認された.
芸北ではもうお馴染みになった夏鳥,ブッポウソウの観察会を行いました.呉,浜田,萩など遠くからも参加いただき,24人と大勢での観察会になりました.
フィールドに出る前に,二人の先生からブッポウソウについての講義を受けました.上野先生は,主に繁殖や育雛に関わる行動について,松田先生はブッポウソウの食性についてのお話しでした.西日本のブッポウソウは,木の電柱に巣をつくる習性を獲得したものの,電柱がコンクリートに変わっていったために巣を作ることができなくなったそうです.越冬地である東南アジアの森林が開発されて,環境が変わったことも減少の要因として考えられるそうです.こうした中,広島県では巣箱の設置によって繁殖を助ける活動が成功し,全国的に見ても有数の繁殖地になっているそうです.
室内でのレクチャーをしっかり聞いてから,巣箱を設置している場所を2箇所,見学しました.いずれの場所も,巣箱での育雛が確認されている場所です.1箇所目は駐車場の中に設置された巣箱です.親を刺激しないように,広い駐車場の端で見学しましたが,なかなか親が現れません.やはり,大勢の人を警戒しているようです.ほどほどで諦めて,次のポイントに向かいました.事務局が最後に出発したのですが,みんなが居なくなるとすぐに,親鳥が帰ってきました.やはり,警戒して待っていたようです.
2箇所目は,観察場所と巣箱の間に水田があり,かなり距離がある場所です.ここでは,巣箱の周りにも,そして反対側の山にも,ブッポウソウの姿を見付けることができました.参加者からは,濃紺の体と真っ赤なくちばしを見て「きれい!」と感激の声が上がっていました.しばらく観察していると,巣箱に餌を運ぶ行動を2回確認できました.親が巣箱に留まるのは,本当にわずかな時間でした.
最初のポイントではどうなることかとヒヤヒヤしましたが,採餌行動までしっかりと観察できました.また来年,巣立った雛が帰ってきてくれると良いですね,という言葉で観察会を終えました.[しらかわかつのぶ]
「ブッポウソウを見られた」「食べ物をくわえて飛んでいったこと」「ブッポウソウの飛ぶ姿」「ブッポウソウの飛んでいる姿」「写真ではなく,本物を見られた.高価なフィールドスコープだと見え味も違うものなんですね」「何回もきれいなブッポウソウがみれた事」「ブッポウソウのくちばしと足が赤くてとまっている姿可愛らしかったこと」「ブッポウソウのつがい」「私達にとって臭いカメムシも食べること」「ブッポウソウの飛んでいる姿が美しかった」「やはりブッポウソウの美しさ.特に飛んでいる時」「ブッポウソウの飛ぶ姿」「生態などがわかってよかった」「講義の中で渡り鳥が星座を読むことができるなどの特性についての説明」「ブッポウソウの色がきれいだった.特に飛んでいる時の色がすばらしい」「ブッポウソウがたくさん見られたこと」「何とか見れた事」
「かわいいところがたくさんあっておもしろかったです」「見えるところまで連れていっていただいてありがとうございました」「きれいな鳥でした」「ありがとうございました」「色々な説明をしていただきブッポウソウという鳥がわかった」「美しい鳥を見ることができ,楽しかったです」「飛ぶ姿がきれいでした」「巣箱に出入りするのが見られてよかった」「有意義なイベントでした」「観察前のお話でいろいろ知識を得られたのがよかった」「良かった」「ブッポウソウが見られてよかった」「今年も美しいブッポウソウが見られて幸せでした」「初めてブッポウソウを肉眼で見て感激した」「くわしい説明を頂いてからの観察だったので大変良かったです」
「詳しい説明が聞けた」「双眼鏡とかで見せてくれてありがとうございました」「興味が持てる進行でした」「大変親切でわかりやすかった」「鳥を見る楽しさがわかりました.素人では合わせにくい望遠鏡で鳥を見れてよかったです」
「子どもにわかりやすい説明もあれば」「ありがとうございました」「次回もぜひ参加します」「ありがとうございました」
はじめに,室内でレクチャーを受けた.子どももたくさん.
今回の講師は松田先生(左)と上野先生(右).
「ブッポウソウが食べる昆虫」の標本を,松田先生が持ってきて下さった.
ブッポウソウは,主にコウチュウを食べる.
最初の観察ポイント.電柱に巣箱が取り付けられている.
ジッと見守るけれど(見守るから?)親鳥は現れなかった.
みんなが移動すると,すぐに親鳥が帰ってきた.
巣箱の周りを4〜5回旋回してから,巣箱に近づく.
巣箱に泊まる直前の親鳥.羽がキレイ!
2ポイント目は,空き家の近くに掛けられている巣箱.ここではしっかりと姿を確認できた.
巣箱近くの電線にとまる親鳥.くちばしの赤がよく目立つ
巣箱にとまった親鳥.
最後にブッポウソウの保全の話しを聞いて,観察会を終えた.
雲がかかった涼しい気温の中,龍頭山の野鳥観察会が行われました.豊平どんぐり村に17名が集合し,講師の上野先生のお話を聴いたあと,車で龍頭山の登山道入口に移動しました.移動してすぐ,キビタキを見つけました.木の上で動かずにさえずりをしていたため,フィールドスコープを使って,じっくりと観察することができました.近くにある電線の上には,エサをくわえたシジュウカラが止まっていました.電線の途中にコケがはみ出している箇所があり,そこに営巣していることがわかりました.樹木ではなく電柱に営巣した方が,天敵の1種であるヘビに襲われにくいことを上野先生が話されました.観察を続けていると「キョロロロ・・・」とさえずりが聞こえてきました.アカショウビンです.辺りを見回していると,山から山へと飛ぶ姿を見ることができました.山の中腹の開けた場所では落鳥したホオジロを発見しました.抱卵斑(ほうらんはん)があり尾羽がとがっていたため,メスの若鳥だと,上野先生が解説されました.引き返して山を下りている途中,「シシシシシ・・・」と,虫の鳴き声のような尻上がりのさえずりが聞こえました.これは,ヤブサメという鳥のさえずりで,つがいになれなかったオスが,他のつがいの子育てを手伝うという変わった習性があるということを聞きました.駐車場まで戻り,近くにある溜め池に向かいます.溜め池の近くでは,2羽のサンコウチョウが縄張りを主張するように,お互いにさえずり合っていました.姿は見られませんでしたが,長い時間,美しい鳴き声を楽しませてくれました.観察会の終了後も引き続き観察をされる方もおり,時間を忘れて,野鳥の魅力を堪能できた観察会となりました[ありみつまさかず]
「ヤブサメの鳴き声」「アカショウビン,サンコウチョウ」「ホオジロの体の細かい説明」「キビタキがよく見えた」「駐車場でのキビタキの争い」「キビタキの黄色がきれいだった.サンコウチョウの鳴き声が聞こえた事」「キビタキの美しさ!」「キビタキの黄色がとってもきれい.動いてる野鳥がはじめて見れました.」「サシバ」「飛んだアカショウビン.カエル3種」「アカショウビンの飛翔.モリアオガエル,シュレーゲルとの違い」「上野先生の解説」「キビタキがきれいでした」「キビタキ,ゆっくり見せて頂きました」
「ホオジロ♀落鳥残念ですが,ホオジロを見ながら色々なご説明を頂きとても勉強になりました」「サンコウチョウの姿を見たかった」「多くの鳥のなき声がゆっくり聞けて楽しかった」「サンコウチョウが見えそうで見えなかったのが残念」「イロイロな鳥のサエズリが聞けてよかったです.できれば姿が見れるともっと良いのでしょうが」「鳥の鳴き声ですぐに名前がわかってよかった」「30種類もの確認に驚き(数の多さ)」「たくさんの野鳥がいるんですね.耳をきたえてないとわかりません.」「多くの野鳥が里山にいるものだと感じた」「上野さん,白川さんのお話がとても面白く興味深かったです」「アカショウビン2回も飛ぶのが見えてうれしかった」「初めて参加しましたが,鳥だけでなくカエルや植物まで観察でき有意義でした」「上野先生のはなしが詳しくておもしろかった.鳥だけでなくカエル,昆虫,植物も観察できてよかった」「鳥だけではなくてカエルなども楽しめました」
「野鳥の生態の説明がおもしろかった」「おすすめのCDとかあれば紹介して欲しい」「フレンドリー」「朝早いのにスタッフさん講師の方大変ですね」「よく解り易く説明あり」「生態の説明が興味深い」
「ありがとうございました」「又,是非きたいです」「また来たいです!!」
ホオジロが枝先に止まっていた.
溜め池の周りではサンコウチョウや,アカショウビンのさえずりが聞こえる.
空を飛んでいるサシバ.観察会終了後に姿を見せた.
落鳥していたホオジロのメス.近くでは,つがいと思われる個体が,こちらを見ていた.
集合して,確認された鳥の種類を話し合った.
登山道に咲いていたコアジサイ.
まだうす暗い早朝5時に,14名の参加者が臥竜山の雪霊水前に集合しました.鳥の専門家,上野先生が講師です.
雨が降りそうで気温が低い時間帯なので,鳥は活動していないだろう・・と思ったら,にぎやかなミソサザイの鳴き声が私たちを迎えてくれました.
ミソサザイは名前の通り,「味噌」の色をした小さな野鳥で,鳴き声が早口で高い声でさえずり,一度聞いたら覚えやすいような気がします.この観察会が実施された3時間の間,どの場所でもミソサザイのさえずりを聞くことができました.
アカショウビンの声も聞こえたので,しばらく観察していましたが,残念ながら姿をみつけることはできませんでした.
車道を歩き進みながら,上野先生の解説を聞きました.
参加者の方から,「トビくらいの大きい鳥がいた!」との声があがり,みんなで見ていると,確かに大きめの鳥が翼をひろげ,木の間をぬうように飛んでいました!中型の猛禽類のオオタカでした.オオタカは開けた山野に生息し,ハトなどをえさにしているそうです.
一瞬でしたが,観察できたのでとても幸運でした.
観察した場所は臥竜山の8合目あたりで,車道沿いの林床はササがほとんどなく,クロツグミなどの大型ツグミにとってはミミズなどがよく捕とれるとのことでした.
ミミズをえさにしているクロツグミもいました.フィールドスコープでクロツグミを見ると,黒い体に黄色いくちばし,アイリング(目のまわりのふちどり)が可愛らしく,何度も覗き込んだり,写真を撮ったりして,観察を楽しみました.
他にも,短い鳴き声が特徴的なクロジ,おなじみのウグイスやヤマガラ,最近増えている特定外来生物のソウシチョウなど,全部で21種類の野鳥を確認しました.
参加者の方から,「昔はおみくじ引きのヤマガラがいた」という話を聞きました.鳥と人間の関わりが興味深かったです.こういったお話を聞けるのも,観察会の醍醐味です.
今回も早朝のブナ林で野鳥を楽しむことができました.(こうのやよい)
「鳥の姿が少ないものの,声を聞くが出来て良かった.特にクロジのさえずりがめずらしい」「虫こぶ」「クロジがよく見れた」「虫こぶ」「アカショウビンの鳴き声が近くて感動」「木の穴から顔を出したミソサザイ」「雨」「虫コブ」「ホトトギスの声を初聴したこと」「クロツグミをしっかり見られた」
「雨と思ったが,以外に天候良く,見晴らしがきき良い観察会でした.でに終了時はやっぱり雨!でも良かった」「人数が多いと山の探鳥会はむずかしいことが多いですが,よく取りが出ました」「楽しかった」「葉がたくさんでていて,みえにくかったかな」「アカショウビンが見れなくて残念!」「雨もまたたのし」「寒いし,雨でしたが,クロジのさえずりが聞けたのがよかったです」「色々な鳥の声が聞くことができて楽しかった」「アカショウビンは声のみ,残念」
「鳥,植物に関する詳しい説明があり理解しやすい」「生態系を教えてもらえて,興味深い」
「また来年を楽しみにしています」「小声で個人的に話している.質問にもよく答えていただいた.」「ありがとうございました」「雨の中ありがとうございました
」
例年のごとく雨で始まる観察会となった.
鳴き声が聞こえるものの,姿を捉えるには根気が必要.
フィールドスコープと携帯電話のカメラを組み合わせて撮影にトライ.
キツツキの仲間が開けたと思われる穴.
ウスギヨウラクの花がきれいに咲いていた.
ブナの葉の上で見つけたムシコブ.きれいなピンク色だった.