湿原はまだこれから

 水口谷湿原と霧ヶ谷湿原を廻った。雪の重みに耐えかね折れた枝も目立つが、草花や木々はようやく雪から解放され、やれやれといった感じであった。まず始めに目についたのコブシ、まだ黒っぽい背景に白い花は目立つ。足元にタチツボスミレ、ショウジョウバカマ他にバイケソウ、トリカブトの株、ヒメザゼンソウ、エゾユズリハ、マルバフユイチゴの株、イヌツゲ、カンボクの芽吹き、カキツバタの株等が目についた。
 途中、初老の御夫婦に質問をされた。湿原の木はどれですかいのう、目の前のハンノキを指し、これらみんなハンノキ言うて、水の中で生きる木ですよ、などと説明をする。
 ハンノキもようやく芽吹いてきた。湿原はまだこれからである。(浄)

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