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【イベント報告】モリアオガエル観察会

  • 開催日時:2014年6月15日(日) 9:30
  • 講師:内藤順一

 Save Japan事業の支援を受けて,モリアオガエルの観察会が行なわれました.場所は北広島町豊平地区です.
 梅雨の時期,モリアオガエルは産卵場所を求め山から移動します.この時期北広島町内では池にはりだした木にぶらさがっているソフトボール大の白っぽい塊をよく見かけ,話題にもなります.
 この観察会では,モリアオガエルの生態,生息環境,産卵状況等を,講師の内藤先生からレクチャーしていただきます.
 原東センターに●名が集合し,まずはスライドをみながら講師のお話を聞きます.モリアオガエルの名前の由来や,大きさ,特徴などをクイズを交えながらとても楽しく学ぶ事ができました.
 特に小学生は,オス・メスの違いには興味を持ったようで,積極的な質問が出ていました.
 レクチャーを受けた後は,池に向かい,実際の卵塊を見たり,モリアオガエルの姿を探しました.「抱接」をしている写真や動画では苦手そうにしていた子ども達が,現地に行くとどんどん興味を持ってカエルを探し,観察していたのが印象的でした.やはり本物に触れる事は重要だなぁと感じました.
 あいにく,しばらく雨が降っていないのと,快晴であったため,産卵には向かないお天気でしたが,自分たちで個体を見つける楽しさを味わっていたようです.
 他には,トノサマガエル,タゴガエル,アマガエル,ニホンアカガエル,ツチガエルも観察しました.
 こういった機会に,少しでもいきものに興味を持ち,生態系や自然の保護などに結びつく活動につながれば嬉しく思います.
 最後に,今回のスタッフでもあり,高原の自然館の生態展示アドバーザーでもある奥山さんから,モリアオガエルのフィギュアのお土産をいただきました.
 大人から,子供までカエルの話を思いっきりすることができ,とても楽しく学びの多い観察会でした.(こうのやよい)

みなさんの印象に残った物

「モリアオガエルの雄が2匹いました」「産卵とヘビのDVD」「たくさんカエルを見たこと」「カエルに出会えた事」「モリアオガエルの卵塊の泡」「実際に卵やカエルを見に行かせていただいて,触れ合うことができたことです」「モリアオガエルの卵を触ることができた」「泡の中にいるカエルを見てうれしかった」「カエルを触ったこと」「カエルがかんさつできたこと」「色々な種類があること」「カエルの卵塊の数」「モリアオガエルを見れたこと」「モリアオガエルの卵塊がいっぱいあったこと」

参加したみなさんの感想(抜粋)

「お天気が良くて,なかなか雨が降らないので,モリアオガエルが産卵する様子が見られないけど,卵塊が沢山ありました」「生物が生活している環境を大切にしながら生活していきたい」「いろいろな生物を見つけた」「プロジェクターの資料が少し子どもには難しかった.カエルの住所の話はおもしろかった」「広島の身近な自然を実感できた」「自然と触れることが少ない子どもたちにとって貴重な体験となりました」「自然に実際観察しに行くことで,とてもよい経験になりました」「たのしかった」「またカエルがみたい」「楽しかった」「楽しかった」「色々なカエルが見られてうれしかった」「森の中がすずしくてよかったです」

具体的に

「カエルがたくさんいたこと」「カエルのプレゼントは人気だった」「子どもたちが反応している時に意見をきいてくださったりありがたかったです」「とても楽しかった」「楽しかった」

自由記入

「集中の難しい子も多い中,なんとか最後まで参加する事ができ,子どもの興味関心を育てる事ができました」「天気が残念だった.土曜日の方が良い」 

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【イベント報告】カスミサンショウウオの産卵調査

  • 開催日時:2014年4月29日(火) 9:30
  • 講師:内藤順一

今年も霧ヶ谷湿原において,カスミサンショウウオの産卵調査が行われました.かつて湿原であった場所が牧場造成工事によって土地が乾燥し,その後八幡湿原自然再生事業によって導水路等が設置され,湿原が再生されつつあるのが現在の霧ヶ谷湿原です.
去年の調査では,木道No.75近くに産卵が確認され,同場所で雄の成体も見つけることができました.さて,今年はどんな調査結果になるのでしょう?期待しながら調査が開始されました.
まずは高原の自然館の展示コーナーで,講師の内藤先生から,サンショウウオの種類や生態について解説をしていただきました.今回の調査はカスミサンショウウオを中心に行います.カスミサンショウウオの幼生は止水域に生息し,親は通常,湿地周辺の山林に生活するが,この時期になると産卵のため湿原や湿地にやってくるそうです.霧ヶ谷湿原も湿地化が進み,産卵場所が増えて来たようです.どのくらい産卵箇所が増えたのか,班に分かれてしっかり確認するのが今日の作業です.
館内でのレクチャーを終えたあと,4つの班にわかれました.初めての参加者にもわかりやすく,水際での調査方法を教えていただき,いざ開始!
4月でも水温は8℃と低く,湿原の水に手をつけるとひんやりとします.
内藤先生からのアドバイスがあったように,マアザミやイヌツゲがあるところを探します.初めはぬかるみやノイバラに阻まれていた参加者も,徐々に調査の方法が身に付きはじめ,あちこちで「おったー.あったー.」という声が聞こえ始めます.私達の班は,3カ所5卵塊を見つける事ができました.尾芽胚後期の状態の卵がほとんどでしたが,1カ所でオスの生態も見つける事ができました.その他,ヤマアカガエルの卵塊やシュレーゲルアオガエル・タゴガエルなどが見つかりました.
内藤先生によると,初期は周辺に生息していた個体が,ここ2〜3年,霧ヶ谷湿原の内側に侵入してカスミサンショウウオの産卵が確認され,湿原化が証明できる大きな足がかりになっているそうです.本年度は木道より内側に侵入して産卵しているのも確認されました.この調査では専門家と一般の参加者がともに調査をすることで,広範囲を調査することができ,カスミサンショウウオを始め,いきものの生態や生息状況が確認できることで,より多くの方に生物多様性の重要性を感じていただける場になっていると思います.
各地で湿原の面積が減少する中,少しでもいきものやそれらをとりまく環境に関心を持ち,保全の必要性を知っていただけるといいなと思います.
この日限りとはいえ,湿地の状況を見ながら,体を使ってカスミサンショウウオやその他のいきものの調査を楽しくした時間となりました.
来年,カスミサンショウウオがどこまで侵入してくるか,本当にたのしみです(こうのやよい)

みなさんの印象に残った物

「とも食いをすること」「卵を見つけたこと」「霧ヶ谷湿原で卵塊が見られた事」「今まで見つかっていなかった場所で卵と成体が見つかったこと」「カスミサンショウウオの卵を触ったこと」「カスミの高地移行型が確認できたこと」「イバラが痛い」「カスミサンショウウオの卵をみつけた」「カスミサンショウウオの卵塊が見つけられたこと」「カスミサンショウウオをさわったこと」「カスミの卵塊と成体発見」「カスミサンショウウオ,アカハライモリ」「昨年よりもアカガエルの卵が少なかったこと」

参加したみなさんの感想(抜粋)

「また参加したいです」「とても勉強になりました」「卵塊数が少なかったので,子どもにあまり見せることができなかったのが残念」「2年続けて参加して,再生が進んでいることが感じられました.継続調査の意義がよくわかりました」「歩くのが大変だったけど,すごく楽しかったです」「卵塊が出てきて良かった」「新しい場所で卵が見つかって感動しました」「自分が卵も成体も見つけられなくてくやしかった」「普段入れない湿地に入れてとてもよかった」「とても楽しかったです」「自分で見つけられたからうれしい」「すごく楽しかった.またやってみたい」「卵が発見できなったのは残念でしたが,他の生きものもたくさん見られて良かったです」

具体的に

「質問によく答えていただいた」「説明が丁寧で分かりやすい」「現地へ行く前に場所や卵の様子を詳しく説明していただいていたので,とてもわかりやすく調べることができました」「子供達が鳴いて迷惑をおかけしました」「次は大人のカスミサンショウウオを見てみたいと思います」「説明も分かりやすかったです」

自由記入

「また参加したいです」「また参加したいです」「カスミの産卵場が拡大しており,再生事業の成果が確認できること」「また来年もやってください」

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【新聞記事掲載】西中国山地自然史研究会 認定NPO法人に

4月10日の中国新聞に記事掲載していただきました。3月20日に広島県より認定をいただいたことを、近藤理事長・下杉副理事長が北広島町の箕野町長に報告しました。 私たちの活動を知っていただくとともに、認定NPO法人になるとどんなメリットがあるのか、これからの活動にどのように活かすか、ということをお話させていただきました。 地元北広島町を拠点に、さまざまな組織や人々とつながりを持ち、揺らぎない信念を持ち、しっかりとした運営を行い、認定NPO法人として責任を持って活動していきたいと考えます。 認定NPO

【イベント報告】早春のトレッキング

  • 開催日時:2014年3月8日(土) 10:00
  • 講師:上野吉雄

3月とはいえ,まだまだ雪深い八幡高原で早春のトレッキングが開催されました.参加者は6名と少人数ですが,アットホームな雰囲気です.
凍みた雪の上に新雪が積もり,かんじきなしでも歩けるような雪の状態です.また足跡を見るには絶好の観察日和だと,講師の上野先生がお話され,トレッキングがスタートしました.
今回は千町原を歩くコースです.早々に,ウサギの足跡を見つけました.ウサギの糞やおしっこも見つけ,「ここがウサギの隠れているところ」という話を聞いていたら,「あっ!!ウサギ!!!」という参加者の方の声が響きました.茶色っぽい毛の大きいウサギがピョンピョン跳ねて逃げていきます.何とこの日は,二回もウサギの姿を見ることができ,とてもラッキーでした.
他にも,テン,キツネ,ハタネズミ,カラス.オシドリの足跡も見ることができ,先生が話されたようにアニマルトラッキングには絶好の日和でした.
ツグミの飛ぶ姿や,イスカの群れ,エナガやシジュウカラの姿,アカゲラのドラミングする音も聞くことができました.
雪上では,ユキクロカワゲラやトビムシ,クモの仲間など,小さな昆虫類も見ることができました.
雪がとけ地面が見えた湿地帯で,アケボノソウやマアザミの葉が出ており,春らしさを感じました.
3/10の時点で90センチを越す積雪の八幡高原ですが,確実に春が近づいてきていることを,目で見て感じて嬉しくなった観察会でした.(こうのやよい)

みなさんの印象に残った物

「なんといってもウサギをみたこと.オシドリの足跡」「ウサギを2回みたこと」「うさぎを見れたこと.雪の多さ」「動物の足跡も新鮮でしたが,ノウサギ2羽に会えた事が楽しかった」「ウサギが2度通った.めったにない」

参加したみなさんの感想(抜粋)

「雪上で足跡たくさんみて,活動しているいきものが大いと実感した」「楽しかった.雪の上を歩いたのは初めてでした」「初めての雪山を楽しく過ごせました」「昔と変わらず足跡があった」

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【イベント報告】冬を生きる動物の生態

  • 開催日時:2014年1月18日(土) 10:00
  • 講師:上野吉雄

前日から雪が降り続き,積雪量が120cmを記録した八幡高原で,冬を生きる動物の生態の観察会が行われました.今回の講師は,野鳥観察会でお馴染みの上野先生です.
高原の自然館に14名が集合し,出発前に雪原を歩くために必要となるかんじきやスノーシューを履きました.
今回は,自然館を出発し,おーいの丘を登り,そこから千町原へと向かうルートを歩きます.
まずは自然館の周りから観察を始めました.建物の柱にはテンの爪痕がありました.上野先生によると,建物の屋根裏に入ろうとしてできたものだそうです.隙間がないため,途中で引き返していることも爪痕から分かりました.
自然館裏手のパークゴルフ場ではノウサギの足跡が見つかりました.足跡の近くのカラコギカエデやノリウツギから,斜めに鋭く尖ることが特徴の,ノウサギの食痕が残されていました,
おーいの丘へ向かう道では,明るい赤色の実をつけるツルウメモドキや,脂肪分を多く含み,冬鳥が好んで食べるヌルデ,黄色い樹皮が特徴で薬として重宝されていたキハダなど,様々な種類の実や冬芽を観察しました.
丘を下り,千町原へと足を運びます.林内では,テンが通った痕跡が見つかりました.テンは雑食性で,木に登って実を食べたり,時には自分よりも大きいノウサギも襲うこともあり,テンのように,冬でも食べる物がある動物は冬眠をせず,活動を続けることを上野先生は話されました.車道の近くでは,ツグミとジョウビタキが観察できました.多くは沿岸部などに移動していますが,少数はそのまま越冬しているそうです.参加者は双眼鏡を使って観察したり,さえずりにじっと耳を傾けていました.
最後に上野先生が,観察した動物についてまとめして解散となりました.
冬は一見静かな季節ですが,よく見ると色々な生き物達が活動していること,その様子が雪上に残るため,どんな動物が活動しているのかがわかりやすいことなどを感じられた観察会でした.(ありみつまさかず)

みなさんの印象に残った物

「いろいろな種類の鳥が見れたこと」「雪が多かった」「ツグミ」「鳥の群れが見れたこと」「昨年も会えたウサギ,また会えてうれしいです」「テンのラッセル跡」

参加したみなさんの感想(抜粋)

「動物の足跡が見れてよかったです」「雪上歩行訓練でした」「雪がなれてなくてたいへん」「寒かったですが,とても興味深かった」「ウサギに比べ,テンの足跡.苦労しているなということがわかりました」「寒かったですが,貴重な体験ができました」

具体的に

自由記入

「次に来るときは雪の備えをしっかりします」「また参加したいと思います」「また参加したいと思います.がんばってください」

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