【イベント報告】紅葉と冬芽の観察会

前日から雨が降り,気温も雨もあがらないいまま観察会の日を迎えました.高原の自然館に11名の参加者が集合し,今回の講師である斎藤先生にお話を聞くことから始まりました.先生自作の資料を見ながら,花や葉がなくても,冬芽で木を見分けることができたり,木によって冬芽の特長が違うことなどを,詳しく教えていただきました.その後,車で掛頭山に移動し,車道沿いの木を観察しました.ミズナラ,リョウブ,ノリウツギなど全部で15種類の樹木を見ながら歩き,冬芽という観点から木の生長の過程や,植物の生き残りのための戦略のお話も聞きました.参加者からも,植物用語ついての質問などもあり,冷たい雨の中でしたが,熱気ある時間を過ごすことができました.「この木がどういう情報を持っているかということを想像するのが,冬芽を知る楽しさですよ」という斎藤先生のお話が印象的でした.それぞれの木に冬芽があり,それぞれに越冬の仕方があるということがわかり大変充実した観察会となりました.

冬芽の図鑑を紹介していただいた.これを見ると植物用語もよくわかる.
冬芽の図鑑を紹介していただいた.これを見ると植物用語もよくわかる.
肉眼で見えない細部はルーペで観察.
肉眼で見えない細部はルーペで観察.
斎藤先生が顕微鏡を使って観察し,作成した資料を見ながらイヌブナとブナの違いの解説をじっくりと聞く.
斎藤先生が顕微鏡を使って観察し,作成した資料を見ながらイヌブナとブナの違いの解説をじっくりと聞く.
斎藤先生が用意してくださったイヌブナとブナの枝.
斎藤先生が用意してくださったイヌブナとブナの枝.
参加者からもどんどん質問が出た.
参加者からもどんどん質問が出た.
この日もきたひろネットの取材クルーが参加.
この日もきたひろネットの取材クルーが参加.
雨の中でも熱心にお話される斎藤先生.
雨の中でも熱心にお話される斎藤先生.
枝の出方で木の名前がわかる.これはリョウブ.
枝の出方で木の名前がわかる.これはリョウブ.
アカマツも,場所によって枝の張り方が違っていると教えていただく.
アカマツも,場所によって枝の張り方が違っていると教えていただく.
クリの木を見ながら,今年伸びた枝を観察する.
クリの木を見ながら,今年伸びた枝を観察する.