広島県生物多様性人材育成講座 第二回目〜霧ヶ谷湿原 夏のいきもの観察会【野外講習】〜

7月6日(日)に実施された講座について、レポートします。
第二回目は野外講座として、「霧ヶ谷湿原 夏のいきもの観察会」に同行し、講師の知識や技術をフィールドで学びました。今回の受講生は6名です。

高原の自然館から霧ヶ谷湿原まで歩く中で、見つけた生き物を観察します。講師は生き物の専門家です。2班に分かれ出発しました。
昆虫と植物を専門とする講師からは、次々と生き物についての解説が飛び出します。最近の研究からわかったことや、昆虫と植物との密接な関係を、とてもわかりやすく、優しく話してくださいます。生き物をとりまく環境や、人間との関わり、危険な生き物についてなど、大人から子供まで楽しみながら学べることのできる充実した観察会でした。
受講生からは、「危険生物の説明の仕方がよくわかった」「全体的に優しく柔らかい話し方がよかった」「子供とのやりとりが勉強になった」「聞かれた事にすぐ対応していた」「動物と植物の関係がよくわかり支え合いいきていることがわかった」といった参考になった点と、「講師の話が聞きにくい場面があった」「車が来た時の注意の仕方」など改善点もあがりましたが、その後の振り返りでは、講師が工夫している進行や、持っていたら便利なグッズの紹介もありました。
印象的だったのは、複数で講師を務める時に、「呼吸を合わせること」が大事だと言われた事です。
生き物の知識はもとより、どのようにすれば安全で満足感があり、楽しめる体験ができるかを実際に感じ、考える事のできた講座になりました。
湿原に咲いていたノハナショウブ、クララ、マムシグサや、美しい姿のヒメシジミやヒロシマサナエ、♡マークがかわいいエサキモンキツノカメムシ、じっくり姿をみることがないマムシなど、たくさんの生き物も観察できました。

植物と昆虫の先生がそれぞれ班を担当。今日のルートなども説明する。

植物と昆虫の先生がそれぞれ班を担当。今日のルートなども説明する。

危険な生き物だからこそ、知っておくことも必要。

危険な生き物だからこそ、知っておくことも必要。

モリアオガエルの卵塊の中にある卵を実際に触ってみた。

モリアオガエルの卵塊の中にある卵を実際に触ってみた。

マップ裏の図鑑で確認中。

マップ裏の図鑑で確認中。

カスミサンショウウオの幼生の解説をする内藤先生。

カスミサンショウウオの幼生の解説をする内藤先生。

観察会終了後、講師と受講生とで振り返りを行なった。

観察会終了後、講師と受講生とで振り返りを行なった。