【活動報告】キャリア朝会「教えてセンパイ」VOL.14(2020.1.15)

西中国山地自然史研究会は、芸北分校生徒会活動の一端をサポートをさせていただいています。
2019年11月5日(火)のキャリア朝会に同行しましたので、報告します。
今回のセンパイは北広島町役場の新中達也さんです。
新中さんは役場の職員さんですが、少し変わったキャリアをお持ちです。
大学卒業後は大学院に進み、魚の研究に取り組み、「野生生物の声を代弁できる職業」に夢を持ち、環境省に就職されました。自然保護官(レンジャー)として全国各地を回る中、2年ごとに異動ではできることに限界がある、という思いがあり、ゆかりのある北広島町に就職・移住されました。里山の自然を残すことは人の営みを残すこと、という観点で教育委員会でも事業に取り組まれました。現在は総務課におられます。
そして、「公務員」という仕事に対し「受け身の仕事」から「能動的な仕事」へのイメージチェンジが必要なのでは??ということもお話され、とても頼もしい気持ちになりました。

生徒はどのように感じたでしょうか?
最後に、課題が山積みの北広島町がどう生き残っているのか?というテーマへは、ダーウィンの言葉を引用し「変化できること」を示されました。これは将来を担う高校生たちへのメッセージでもありました。
生き物が好き、という子ども時代から、「いきものを守るには行政の力が必要」ということに結びつき、現在のお仕事につながっている新中さんが発する「変化をおそれず新しいことに挑戦しよう」という呼びかけには、とてもひたむきなものを感じました。

高校生からは
・今の日本の生物は絶滅していなくなることはあるのですか?
・どこの県に行って仕事をしたのが一番楽しかったですか?
・強いものだけが生き残るのではないんだなと思った
・仕事を変えてきてよかったことは何ですか?
・公務員の仕事は楽しいですか?
・私も将来公務員になろうと思っています。今日の話をきいて、イメージがひろがりました。
・公務員として最も大切なことは何ですか?
という感想や質問がありました。

お話の中であったように、公務員というとお役所仕事(融通が利かず変わらない)というイメージが強いようですが、新しい価値を創造し、住民との協働を目指す柔軟性のある考え方・行動力が定着すると、町も人も変わるのではないかなぁと期待がふくらみました。